さんざん原田病を連呼してきた私ですが、原田病はぶどう膜炎の一種です。
ぶどう膜炎とはどんなものかということを私が現在通っている病院で頂いた資料から抜粋して説明したいと思います。今回が2回目です。
・ぶどう膜炎の治療は?
治療は炎症がどの部位にあるかによって変わってきます。炎症が前眼部のみの場合(前部ぶどう膜炎または虹彩毛様体炎)には、点眼治療が中心となります。炎症を抑える薬として一番強力なのがステロイドというお薬です。
このステロイドの点眼やアスピリンのような非ステロイド系の抗炎症薬の点眼、場合によっては抗生剤の点眼を組み合わせて治療していきます。
炎症のかなり強い場合にはステロイドの塗り薬(眼軟膏)を使ったり、眼の結膜(しろめの部分)にステロイドの注射を打ったりする場合もあります。
炎症が脈絡膜に及んでいる場合には点眼薬では効果が薄くなります。理由は点眼では奥まで薬が行き渡らないからです。その場合には、飲み薬を使う場合があります。
使用する飲み薬は病気の種類や状態によって異なりますが、多くはステロイドや非ステロイド系の抗炎症薬の飲み薬が中心となります。
ただし、ベーチェット病という特殊な病気や、微生物の感染によるぶどう膜炎では使うお薬が異なってきます。そのほかにも症状にあわせて、色々なお薬を併用する必要がありますので、かかっている主治医に病状と飲まないといけない薬について聞いてください。
また、炎症が持続することにより眼の中に膜が張ってきたり、網膜が剥がれてきたりした場合には手術をする必要が出てきます。さらに、炎症により白内障や緑内障なども起こってくることがあり、それに対する薬物治療や手術治療が必要になる場合があります。
・ぶどう膜炎の原因は?
原因としては大きく感染によるものと、自分の免疫(体の防衛能力のこと)システムに異常をきたすことにより生じるものとに大別されます。
前者は細菌、真菌(かび類)、ウイルス、寄生虫などにより引き起こされ、それぞれなんによる感染かによって使う薬も異なってきます。
後者にはベーチェット病やサルコイドーシス、原田病などがありますが、全身疾患の部分症状として出てくることも多く(その代表が糖尿病、腎臓病、リウマチなどです)、それゆえに全身に隠れた病気がないかを丁寧にみていく必要があります。診断がつくまでに何回も検査をうける必要があったり、場合によっては眼科以外の科を受診していただくこともあります。
このような努力にもかかわらず、原因がわからないものも多くあります。しかし、原因がわからないといってもそれが治らない病気であるということではありません。原因がわからなくても検査から得られたデータに基づき、病気の状態に応じた治療を行えば炎症は沈静化していきます。
ぶどう膜炎の多くは慢性化しやすく、それゆえに根気強く治療を続ける必要があります。治療が長期に及ぶことが多いからこそ、ご本人が病気について理解していただく必要があります。