今日は午後2時くらいから、1時間ほど街の某チェーン店のカフェに居座った。
私は左隣が空いていたテーブル席に座った。左の一個隣りの席にはおじいちゃん。右にもおじいちゃん。
結構、おじいちゃんが本を持ってカフェに来てた。ちょっとびっくり。
その左の一個隣りのおじいちゃんは、本を開きつつ、何やら原稿用紙に何か書いてる様子。
私は昼ごはんのフォカッチャをほおばりつつ(お金がないのでドリンクは水)、自分の本を取り出して読み始めた。
10分後、私の左の空いていた席に、私とほぼ同年代(20代前半)の女の子が座ってきた。
すると、左の一個隣りの席に座っているおじいちゃんが、その女の子に話しかけ始めた。
どうやら、原稿用紙に書くネタに困っているらしく、何か話題をくれないかと相談しているようだった。
最初は、実は少し女の子を気の毒に思った。
たぶん、ショッピングをして落ち着きたいと思いカフェに入り、手帳か本と思われるものをカバンから取り出そうとしていたのを横目で見ていたからだ。
ただ、この女の子、おそらく最初は「ちょっと困ったな」という感じだったけれど、徐々におじいさんと打ち解け始めた。
二人の話は、女の子が学生で何を勉強しているかという話題から、家族のことへと移って行った。
そして、この女の子の両親の話が良かった。(決して聞き耳を立てたいと思っていたわけではない。二人が近くに座っていたのもあるし、二人とも声が大きかったため、嫌でも聞こえてきたのだ)
女の子の両親は共働きで、どうやらお母さんは中学校の先生、お父さんは会社勤めらしい。
毎晩一緒にウォーキングに出かけるという。
まず、これに対しておじいちゃんが「ほぉ~」と感心の声をあげた。
「うちじゃあ、家内も自分もバラバラに行動するがなあ」、らしい。
女の子は話を続ける。
「特に父は甲斐甲斐しくて、仕事から帰ってきて夕飯の準備、お風呂掃除をして、洗濯もし、朝ごはんの用意までするんです。母は父がいないとほんとにだめですね。」
ここで二度目のおじいちゃんの「ほぉ~」が出る。
いや、内心あたしも「ほぉ~」と思いました。(「娘、手伝わんのかい」ていう内心ツッコミもしたけど)
おじいちゃんは「うちは20年くらいは俺が強かったんやけどな、あとは嫁が強くなっていった。俺も卵焼きと味噌汁と米たくぐらいならできるが。男ならそれで十分やっていけるからな。洗濯ものはいつもたたんでるけどな」と言っていた。
おじいちゃんたちの世代は、やはり「女は中男は外」の時代だから、そうだよなぁと思う。でも、その世代にしては、洗濯ものを全部たたんでいたって珍しいほうだったんじゃないかな。。
そこでまた女の子は、奥さんとおじいちゃんがどんな会話をするのか聞いてみた。
しかし、おじいちゃんと奥さんは今はあまり会話はしないらしい。「それが夫婦ってもんなのかねぇ」とおじいちゃん。
すると女の子は「私の父は家事をこなし、夜のウォーキングに母を誘い、話もそこそこしてますね。ほんとに父が家を支えているんです。だから私は半端な男は家につれてこれません」と言って笑っていた。
そうだろうなあ。でもお父さんみたいな人はそんなおらんよ、と心の中で思った。
ただ、女の子の両親、めっちゃ素敵な夫婦だなーって聞いてておもった。女の子のお母さんは中学校で働いているから、仕事も毎晩持ち込んで夜遅くまでこなしているらしい。
女の子にはお兄ちゃんもいるらしいから、それこそ二人の子供が学校に通っていたときは、もっと大変だっただろう。その女の子のお母さんには、お父さんのようにサポートしてくれる人がいたらどんなに心強いだろうか。
もちろん、男性のほうが夜まで働いて帰ってくるのが遅い家庭もたくさんあるだろう。それでも、このような家庭が実際に存在するのだなと思いほっこりした。いつまでもラブラブな二人でいてほしい、と女の子が言っていたように、私もそう願う。
とりあえず、若干カルチャーショックを受けたようなおじいちゃん。
でも、「すごく楽しかった、ありがとう」と言って別れた二人。
あたしもすごく楽しかった。二人の会話を聞きながら、たぶん約半世紀の年齢差のある二人が家庭の男女の有り方について語りあってくれたので、私も勉強になった。
おかげで、読もうとしていた自分の本はそんなに進まなかったが。笑
一番いいなあと思ったのは、おじいちゃんが女の子に話しかけたこと。
もし自分がその女の子だったら、最初は相当困ったかもしれないけど、おじいさんはとってもいい人だった。
海外では、電車やレストランで隣に座った人や相席になった人と気軽に話をする光景はよく見るのに、なんで日本だと構えちゃうのかなあ。(※ナンパを推奨しているわけではない)
おじいさんは女の子に話しかけたことで、新しい何かをゲットしたと思う。(※ナンパを推奨しているわけではない)
このおじいちゃんと女の子に、新しい発見を与えてくれたことに感謝します。
ひとって面白い。