(タイトルにもあるように、今回の記事はネガティブ表現がある記事です。直接的な表現もあるため、苦手な方は読まないことをお勧めいたします。)
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いつもの少し離れた駐車場に車を止め、借りてきた車椅子を押しながら部屋へ向かう。
構造上の理由で、郵便ポストがあるところのエレベーターはうちの階には止まらないので、郵便ポストの中を見たほうがいいのかな…と思いながらも、隣のうちの階に止まるエレベーターへ向かう。
ちょうどお昼にかかる時間で、車いすを置いたら夫とどこかでご飯を食べよう…そう思っていた。
いちおう玄関のチャイムを一回鳴らして、鍵を開けて入る。
「おとーーさーーん。約束通り来たよ~」
玄関からすぐのいつもは閉まっている引き戸は開いていて、すぐのスペースで父が横向きで寝ているのが見えた。
昨晩、夫が帰る前に少し嘔吐があったようで、布団をベランダに干していた、と聞いていたので、
「ここで寝てたんかな…」
と思った。
そして最近痛みで眠れないこととわたしが夜に訪ねたときも寝不足のせいなのか少し反応が鈍かったので、奥の部屋にまず荷物を置こうと、寝ている父をまたいで
乗り越え、荷物を置きながら
「おとーーーさーーーーん?」と呼びかけた。
後ろで夫がわたしの名前を呼び、
「あ。これダメだ!!!」
と。
振り返ると、夫が父の手を握り脈を確認しようとしていた。
「おれ、こういうとき自分の脈を拾っちゃうんだよな。これ、自分のかな、どっちかな」
と焦った様子だが、もうすでに死後硬直が出ていて、横たわった形のままどこも動かせない父の姿があった。
「電話!!電話!!!」
という夫に
「ねえ!救急車
?警察
??」
と聞くと
少し考え、
「救急車!!」
と言われた。
(後から考えると、もう亡くなっているの確かなら、警察だったかもね…)
携帯からかけようと思ったが、動揺しているから家電のほうが住所も分かるだろうし、電波の状態から行っても家電!と家電から110をした。
「すぐ向かいます。とりあえず、心臓マッサージをしてください。わかりますか?」
と言われ、つい先日職場で受けた救急救命講習を思い浮かべる。
夫は教えることも出来るので、OKとしてわたしはホントに人生初の心臓マッサージだ…
と、夫に心臓マッサージをするよう指示した。
明らかにわたしの見た目で亡くなっていることが分かっても救命措置はするんだな…とぼんやり考えていた。(救命士?の方に電話越しに聞いたのだが、心臓マッサージをする、とのことだった)
硬直が始まっているので、横向きから仰向けに体を起こすが、手や足が曲がったままの状態で、夫と交代しながら心臓マッサージを続ける。
すぐに遠くから救急車
がくる音が聞こえ、幾分かすると玄関のチャイムが鳴った。
救急隊の方が、AEDを取り付けてくれるが、波形はフラット。
何回か電気ショックがかかったが、やはりもう見た目からアウトなのがお互い分かり、救急隊の方が警察を呼んでくれた。
わたしの母に電話をし、ここ最近父からの呼び出しがあったこと、救急車を金曜日に呼んだこと、週明けに病院に行くから車いすが必要だったので届けに来たら亡くなっていたことを告げた。
母は
「わかった。すぐ行くね」と返事をして来てくれた。
病院以外の場所で亡くなると、警察を入れることはわかっていた。
そうこうしていると警察の方が来て、実況見分をすることとなった。
その間は部屋に入れないため、自分の荷物を持ち、外のベンチで待つことに。
その時点で14時近かったので、夫が近所のコンビニでパンを飲み物を買ってきてくれ、母と談話しながら待った。
夫は今日の最終の新幹線で単身赴任先に帰る予定だったので、切符を変更しに駅へ向かった。
ようやく警察の方が呼んだ医師が15時半近くになって到着し、遺体の懸案が行われ事件性もないことから、16時過ぎてわたしたちはようやく部屋に入ることができた。
待っている間、母が以前父が葬儀の互助会に入っていたことを思い出し、葬儀の手続きをすぐにしたので、17時に葬儀の方が家に来ることとなった。
部屋に入ってみると警察の方が父をお布団に寝かせておいてくれた。
硬直も解けたのか、きちんと上を向いて寝ている。
ホントに…死んじゃったのかな。
全然実感は湧かなかった。
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