巣鴨プリズンについての
笹川良一や石原広一郎の手記を読みました。


貴顕から虜囚への転落したとき
自己の才覚や努力を信じてきた軍人や官僚が
年齢を問わず最も早く人格が破綻したそうです。


良家の出や教養人が
比較的自己を保ちやすかったそうなので
いろいろ考えさせられました。


その中でも
海軍関係者は特に人格の破綻が甚だしく
拘置所内の食糧配給不足に際しても
見苦しい態度を取ることが多かった…と
とても罵られています。


多くの人間が破綻する中で岸信介に関しては
拘置所内で多くの人と交わり
その見識が高く評価されてます。
さすが後に妖怪と評されるだけの迫力に納得です。