気まぐれだった

ネット中毒から抜け出すため

くそ暑い中何の気なしに

さびれた商店街を歩いていた




そこでふと目にとまった

手の形をした模型にはめてある指輪

ただそれだけが飾ってある店




いつの間にかドアを開けて入っていた

中に大したものは置いていない

誰が書いたか分からない小説

使い古された人形

何に使うか謎の道具

どれも誰も買わないようなもの




その中にあった箱に入ったかなり厚みのある封筒

手にとって調べたが何も書いていない

中身を取り見ても良いものか…





…結局好奇心に勝てず取り出した

中身は何枚もの手紙

今時の高校生は書かないような

想いを込めた恋文
古ぼけた雑貨屋に

そっと置いてある

1つの手紙

宛先も差出人もない

綴ってあるのは

想いを乗せた正直な言葉