入院9日目。(発症10日目)

呼吸困難の呼び出しがないまま、逆に嬉しい宣言を受けることとなる、この日を迎えることになりました。

さて、症状進行の説明を受けたのが２日前。眠れぬ夜を過ごしながら、２日ぶりの面会です。

まず、主人から「水が300mlになった」と言われました。

たまたま看護師さんが病室に来たので話を聞くと、血液検査の結果、ナトリウムの数値が悪かったので水分制限に入るけど、そのうちまた変わるでしょう、とのこと。

本人は、ノマセロノマセロ、と言いますが、体のためだから我慢しなさい、と言い聞かせる日々のスタートとなります。

※結果的に水分制限が完全解除になるのは、1ヶ月以上先の退院ギリギリだったと思います。血液検査でも尿検査でも塩分に問題があり、退院時もナトリウムの数値は正常値ではありませんでした。

なお、本人の話では、嚥下はだいぶ良くなったとのことで、嚥下リハビリとしてゼリーを一個食べ終わったところにちょうどわたしが面会にきたようです。(いつも平日は15:30、土日は14:00の面会申し込みをしていました。)

胃痛を訴えた5/2に、薬を飲むためにゼリーを一個食べたぶりですから、9日ぶりの食事(?)です。

運動失調の方ですが、手は動くものの、動きの加減ができません。目が痒くて掻こうとしたら、思いっきり指を目の玉に突き刺してしまうようで、すごく痛がってました。

みるからに動きがおかしいので、目の玉も刺すよね‥と思いました。

そして。この面会中に、先生方がちょうど回診にきました。

「あ。面会中ですね、後にしますか」と言われましたが、「いえいえ…どうぞお願いします」と個室の隅っこに私は移動しました。

主治医の他に、たくさんの先生が来てくださり、脳神経内科の科長さんもいらっしゃいました。

先生方が多くて、何の検査をしてるのかはよく見えませんでしたが、たくさんの検査をしておりました。運動失調、位置感覚、腱反射、複視、筋力などなど。

指差しは、やはりなかなか思うところにできません。

複視の検査もしておりましたが、眼の動きがやはり鈍いようです。

腱反射は、まったくありません。

手足は、スムーズではありませんが、ずいぶん動くようにはなってました。手の開き方も、ずいぶん自然になってきております。

※実は、腱反射に関しては退院時も無く、退院1ヶ月経過した今も、たぶんありません。階段から降りる時などは、いまだに落ちそうになります。

様々な検査を見ていた科長さんが、

「悪化は止まりましたね。これからは回復期ですね。この状態から、最長半年ですね。がんばりましょう。」

と。

な、なんて？

まじですか？

と言いたい声を飲み込みながら、まだ続く回診を耳全開目全開で眺めておりました。

ピークについては、ネットで検索していましたが、グレード4でも10日くらいが平均のようで、主人もまさにその範囲となりました。

主治医から科長さんへの説明では、月曜(前回面会の前日)が一番ひどかったとのこと。

そっか、あの頃がマックスだったのか…、そっかそっか、ふふふと、ピークの宣言を受けて本当にすっごく嬉しかったです。

まさかこのあと、絶食になる日々が始まるとも知らず……

【GBS】入院9日目(ピークの宣言)