さきほど、妹と甥っ子姪っ子と、実家終いしてきました。

明日、10/30に、売買契約と所有権移転です。



15年前に父が、5年前に母が、亡くなりました。



実家終いを早めにしたかったのですが、妹がどうしても嫌だといい、平日は私が仏壇の水を替えにいき、週末は妹たちがこまめに泊まっていました。


子供たちの成長と共に妹も忙しくなり、家はどんどん古くなっていきました。それでも、妹はなかなか首を縦に振りませんでした。


「買い手が付くうちに、屋根瓦などが老朽化でダメになる前に、早く手放さないとダメだよ」と説得しましたが、妹はなかなか首を縦に振りませんでした。


私も妹も新しい自分の家があるのに、「将来はここに戻って住む。」というのです。

何度か姉妹喧嘩もしました。

結構激しめの姉妹喧嘩もしました。

でも、そんな喧嘩にも疲れ、そして妹の気持ちもわかります。

なんだか妹が可哀想で、喧嘩を続けてもお互い辛いだけだな、と説得することもケンカすることもやめました。


それから数年。

今年の5月末になってから、妹が「実家のことで相談がある。」と突然言ってきました。

手放す気持ちになったようです。


主人は入院中でしたが、ピークを超えた頃でしたし、妹の気持ちが変わらないうちに…と、動き出したのが6月頃からです。

結果的に4社と打ち合わせをしました。

築42年ではあるものの、母は時々リフォームしておりましたので、中古物件のまま売りに出せる、と2社からお話をいただきました。

更地にして売りに出すためには、動産処分のあとに解体をしなければなりませんが、その費用面よりも、更地になってしまうことの寂しさもありました。

そのため、中古物件として買い取っていただけると聞き、私たち姉妹はとても嬉しかったです。

瓦も傷み出しておりましたので、2社のうち、早めに買い取ってくださる業者と、明日、契約する運びとなりました。

契約前ですが、冬が来る前に屋根瓦の修理もさせて欲しいといわれ、先週から業者が作業に入りました。配管工事やキッチンのクロス替等も計画されているようです。古くなった実家が、新しい方の住まいになる、第二の人生(家生)を歩み出していることを感じることができました。


家財家電の処分も含めての契約ですが、幸い、主人の仕事関係で、家財家電のほとんどを使ってもらえることになり、先週2トントラックで運び出されていきました。

捨てるしかなかったのに、ほかの方に使っていただけることとなり、亡くなった母もきっと喜んでいると思います。


近所の挨拶は、菓子折りを持って、先週、妹・甥っ子姪っ子の4人で済ませました。私が小学3年頃、妹は保育園児の頃からお世話になったご近所様です。お世話になったことのお礼を皆様に直接お伝えできてよかったです。


そして今日は、母が大事にしていた立派な仏壇を、仏具専門店に搬出してもらい、お寺に引き取っていただきました。私たち姉妹の家には大きすぎる仏壇でしたが、必要とされる檀家さんがいればご住職様から譲り渡していただけるとのこと。母も生前から気にかけていたことでしたので、お寺納めとなり安心していると思います。


全てが終わり、物悲しくなりました。


妹たちは別件で立ち会うことができなかったため、仏壇搬出後の家には、私1人です。

もうそのまま実家終いしてもよかったのですが、さすがに寂しすぎました。


妹に連絡をして、夕方、母の好きなケーキ屋さんからケーキを買ってきてもらいました。

広くなった居間で、甥っ子姪っ子たちと、ワイワイ騒ぎながら食べました。

食べ終わってから、2階、そして1階の電気を消して歩き、最後に玄関の鍵を姪っ子に締めてもらいました。


家の前で、甥っ子と姪っ子がピースしながら写真を撮り、解散です。


母も父も、きっと一緒に居たとおもいます。