舞踊科時代の仲良しと観に行こうといっていたのに、待ちきれず本日公開とともに早速観てきました❗️@新宿 武蔵野館←お気に入りの映画館💕








【ネタバレしないようにざっくり言うと、トランスジェンダーの16歳の少女ララが、家族の愛に支えられながら、バレリーナを目指し邁進するなかでの苦悩と葛藤を描いた作品。】




ララはいつも口もとが微笑んでいた。

とても儚く美しいその笑顔は、私にはとても悲しく見えた。

その笑顔は、本当の身体や気持ちを隠しておく術だったのかもしれない。

すべての感情を押し殺して、体の奥にしまい込んでしまっているようなそんな笑顔だった。

自分らしくあれない、って本当に苦しい。




思春期の繊細さとか脆さって、きっと誰にでもある。


特に見た目が重要視されるバレエなどでは容姿のコンプレックスは、殆どの人が持っているんじゃないかなぁと思う。


私も、年がら年中、痩せなくちゃ痩せなくちゃと思っていた若い頃。
痩せても痩せても満足出来ず、拒食症になってしまった子もいた。
痩せなくちゃ痩せなくちゃ、って、常に自分を否定しているのだから、そうとうな心的ストレスであったのだ。常に自分を傷つけていることと同じだ。



今ではすっかり中年太りをしてしまい、決して諦めたわけじゃないけど(笑)、もう自分を傷つけるようなことは二度としまいとは思っている👍



そんな思春期の繊細さ、脆さこそが美しくもあるのだけれど、見ていて本当に胸が痛く苦しくなりました。


そして、そんな思春期の苦悩や葛藤も分かりながら、年齢的にはすっかり親なので、親目線でそれを支えるお父さんにも共感しました。


スクリーンを直視できないほどのラストは、涙がドバァ〜😭😭









バレエシーンは、ダンサー寄りのカメラワークが多く、もっとひいてバレエを観たい✨と思ったけど、バレエシーンを見せるというよりは、ララの心情を描いた映画だものね。


思っていたよりずっしり重かったけど、胸に残る映画でした。