初めまして!

私は世界中で筑後川にしか生息していない『奇跡の魚 エツ』を捕る、エツ漁師の ●●です!




エツを知らない人の為に、どんな魚で捕獲期間やどんな由来で生まれたかや美味しい食べ方など、詳しく説明して行きたいと思うので、興味がある方だけお読み下さい!

まずどんな魚かと申しますと
カタクチイワシ科の魚で


イワシを平たくしたイメージで長さ30cm程の魚です!
イワシが好きな方はたまらないと思います!



この幻の魚、乱獲してしまうと絶滅してしまう恐れがある為、漁期が決まっていて
5月1日~7月20日までの期間限定で
捕る資格を持つ人だけが漁を許された特別な漁です!

ちなみに針を使った釣りでは釣れないと言われています!

 

その為、流し刺し網漁という特殊な漁で行います!

流し方にもいろんな要素が詰まっていて

 

潮の大きさや潮の流れ、風の向き、水温、時間帯、産卵の時期など

 

それらのどのタイミングで漁に出るかで、取れる量や美味しさまでもが変わってきて、色んな味が楽しめるのも1つの醍醐味となってます!

 

一般的には、産卵の前が一番脂が乗っていて美味しいと言われています!

またどんな由来で生まれたかというと、諸説あるみたいですが、
 

一番有名なのは、弘法大師(空海)が川を渡る事が出来ず困っていた所、筑後川で漁をしていた若者がそれを見付け、弘法大使を対岸まで送ってあげたそうです!
 

その優しい若者の好意に弘法大師は凄く感動して、その優しさのお礼にと川辺にある葦の葉を川に投げ入れ、「魚が捕れないときは、この魚を捕りなさい!」と言い、お経を唱えると、その葦の葉がキラキラと光りだし、魚の形に変わり泳ぎ始めました!


その魚こそが『エツ』だと言われています!



若者の優しさと弘法大師の感謝によって産まれた魚で、神秘的ですね!

そして、その後、筑後川では、このエツ漁が盛んになったと言われています!

次に食べ方ですが、代表的な食べ方としては
刺身、南蛮漬け、煮付け、すり身団子、押し寿司、等です!
刺身はゴマ醤油で食べられる事が多く、沢山の人に愛されています!



そして、次に代表的なのが今回の南蛮漬けです!
一度油で揚げた後に、甘酢に付けたものです!


他にもすりつぶして団子にしてお吸い物にしたり、押し寿司にしたりと様々な食べ方で楽しめます!

筑後川流域(久留米~城島~大川)辺りの飲食店では、エツ漁の時期は、エツのフルコースなどがあったりするので、また機会があれば後日紹介させて頂きます!

そして、今回ご紹介したいのが、先程紹介した
『エツの南蛮漬け』です!
このエツを頭からまるごと油で揚げて南蛮漬けにした物です!

2ヶ月ちょっとしか捕ることが許されない奇跡の魚『エツ』の南蛮漬け

是非一度ご賞味下さい!