先日図書館に予約していた「村上さんのところ」がようやく借りられ、読みました。
笑ってしまいました。(^0^)
たとえば、
Q・作家じゃなければどんな仕事をしたいですか?
A.スターウォーズに出てきたチューバッカ。ハリソンフォードの隣で「ウォー」とか「ムオコッー」と叫んでいればいい。確定申告もしなくてよさそうだから。楽しそう。
Q「中二病」について
A.「中二病」は中二の人がかかる病気だと思っていました。ちなみに中二の人が一つ歳をとったら「中三階級」になっておっとりとした性格になるのでしょうか?
Q.一人ランチが嫌いです。
A.基本、本を読んで待っていますが、忘れたときはメニューを片端から読んでいくか、あるいはこれまで関係を持った女性の名前を順番に思い出していきます。だいたい73人目くらいに料理が出てきます。というのは全くのウソですが。
クールにまじめにじょうだんを書く。知的なジョークが私は大好きです。
羨ましくさえ思います。(私はおやじギャグまでたどり着かず小2くらいの知能しかないので。というか、子どもの方が面白いこと言うから、問題外か!?)
またメタファー(比喩、例え)のプロフェッショナルでこれまでにも面白いたとえがありましたが、今回さすがと思う例え
この前事務所で「今一つピンとこない」ことの比喩として「まるでコンドームを2枚重ねてセックスしているみたい」だ、と話した。
話を聞いたアシスタント(女)の方は首をかしげて「あの私には実感のないことなのでよくわかりません」と真剣に考えていたそうです。
村上さん本人は最後に
別にそんなこと考えなくてもいいのに、僕だってやったことないんだから・・・。
とはなしたそうな。
終わりの部分は相手を間違えたみたいですねと突っ込みを入れたくなりますが、例えが秀逸。
自分もこういう例えができる男になりたいなんて思っています。
と言いながらもまじめに優しく諭している、語りかけていることも多くて本当に多くの示唆に富む言葉を得ることができます。
子どもへの期待が大きいと子どもは負担になる。親が自分に自信に期待をしていれば、子どももまねて自分自身に期待をするのではないか?あくまで私見ですが・・・。
人文学部が減らされる傾向について
人文学などの教養などは直接役に立たない学問だが、そういうものって派手な結果は出さないけれど、じわじわと社会を下支えしてくれる。例えば、小説はなくても社会は直接的には困らないが、ないと社会が段々潤いのない歪んだものになっていく。
ものすごい知識、引き出し。それを丁寧に冷静に文章で表現していく。
私は本の内容だけでなく、人間村上春樹が大好きです。
みなさんももし興味があったら色々と楽しめると思うので手に取ってみてくださいね。私は「村上春樹の回し者ではなく、一ファンです」
「ハルキスト」よりも、腕に羊のタトゥーを入れて、「俺は村上主義者だから、ヘタなことは言わない方がいいぜ」と言ってみた方がかっこいくないですかー。と言っていました。


