いつか「宇宙会議」的なタイトルのシンポジウムの聴講に飛び入り参加したことがあります。

宇宙人やUFOについての発表をするのは、大学教授やらTVディレクターやら、そうそうたるメンバー。

けれど宇宙の歌の弾き語りまで飛び出して、一体どこまでがマジなのか？真剣にふざけてるのか？といったシンポジウムでした。

発表する方々もオーディエンスも、みんな本当に宇宙や宇宙人が好きなんですね。

ま、そんな会場に飛び入り参加する私も宇宙と聞くと心躍らせてしまう一人なわけですが。

職場にも隠れ宇宙ファン(?)はいたようで、先日同僚がこんな本を貸してくれました。

理学博士の佐治晴夫氏が書いた宇宙の本「からだは星からできている」。

文学や神話なども用いて語られる宇宙の話は、より心の深いところに響いてきます。

僭越ながら私の持論をお話しすると、宇宙の源は「知りたい」「体感したい」と言う意識であるように考えています。

全てが調和の中にあった原初は、無に等しい空間だったと思うのです。

そこにゆらぎが生まれて「意識」が芽生えた。

生まれた意識は初めに何を考えるか？

我とは何か？

何のためにあるか？

そんなようなことではないのかと思うのです。

それを知るためには自分以外のものが必要となります。反射するものがあって初めて光が認識できるように。

豊穣でありながら無に等しかった宇宙は、そのために分離と変化を繰り返し、気の遠くなるような繰り返しを経て今の世界があるように思うのです。

私達が「神」と呼ぶ存在(キリストやブッダ、神道の神々など)は、よきことを好む意図があったり、時に人間らしいキャラクターさえもっています。

それらは分離の過程で誕生した「神」です。万物の源を神とするなら、その原初の意識には「知りたい」「体感したい」と言う意思しかないように思うのです。

全てのもの、私達人間ももちろん、神の知りたい、体感したいという意思によってつくられた情報デバイスのようなものと私は考えています。

そう、私達一人一人、一個一個の物がコンピュータの端末といえるのではないかと。

だから、良いこと悪いことの区別なく、大きい小さいの差もなく、知ること、体験することの全てが宇宙の意思に叶っていることなのじゃないかな、というようにも思います。

そして私達の心の奥底にいつも「自分とは何か」と言う問いがあるのも、だからこそなのでは、、、

そんなことも考えながら、この本を読み進めています。

宇宙と神