娘の事故から示談まで vol.2 | グリーフという愛のかたち

グリーフという愛のかたち

2018年秋 20歳の娘が天に還っていきました 


前回のお話はこちら

https://ameblo.jp/maaya-sakurano/entry-12632970560.html





事務員さんが変わり
事務的な連絡の遅れや
情報の伝達ミスが続きました


けれど
弁護士さんの退職までは
不安に陥ることもなく
こちらからこまめに連絡を入れることで
対処していました



弁護士さんの退職は突然でした



引継ぎされた新たな弁護士さんは
お話した印象としては
お世話になった弁護士さんより
経験が少ないように思いました


お世話になっていた弁護士さんは

『交渉が決裂したら
 こちらの主張を曲げずに
 訴訟をして戦いましょう』

と仰ってくださっていて

同じ思いだった私も
更に法的なことを勉強していました



ところが
新しい弁護士さんは
訴訟をしたくないと仰って

相手方の主張を受け入れるよう
私を説得するのです


素人ながらに勉強した法律で
いろんな提案もしました


何度も叱咤激励を繰り返す中
新たな弁護士さんが
泣いてしまうこともありました



『上司に相談したら
 訴訟も視野に入れるよう言われました』


ある日 新たな弁護士さんから
連絡が入りました



その後
やはり私からこまめな連絡を入れる形で
交渉を続けていただき

私も元旦那への
遺産分割協議書を作成したりして
気づけば3年



やっと示談が成立しました


過失は相手にあったと証明されたのです



示談成立後
私はすぐに娘の彼に連絡しました


彼からの返事には

よかった
娘も喜んでますね
娘に聞かせてやれなかったことだけが
残念です



そう書かれていました



娘と一緒に喜びたかった

辛かったけどよく頑張ったね
と娘を褒めたかった



私はこのとき気づいたのです

もう私が
娘のためにしてあげられることはない


その頃から
私は一気に気力を失っていったように
思います


娘と共に戦った2年と
娘の旅立ちのあとの1年


苦しかった3年は
私の生きるチカラに
なっていたのかもしれません









…読んでくださり
有難うございます


またお会いできますように照れ
桜野 真綾