悲しい
とても悲しい
私は小学館に責任があるのではないかと思う
日本テレビは作りたいものを作る
テレビという娯楽作品を
そのための脚本家を雇いシナリオを書いてもらう
脚本家は視聴率で評価され
求められるものを作る
作者からすれば相当な制限のある許諾に安心し、合意したのかもしれないが
そもそも脚本も完成してないのに許諾を出せるのもおかしい
走り出してしまえば止まれないのは当たり前
産みの苦しみを味わうことがないのなら
そのコストを省けるのだから
完成脚本に対しての許諾を前提に動き出すべきだ
原作のあるものは須くそうなるべきだ
作品を売りたい
認知度を上げたい小学館側が
本来守るべき才能をすり減らせ消滅させてしまった
今回の件は以前に比べても相当な改変があったのだと推察されるが
それはいままで繰り返されてきた歴史だ
もっともっと初期の段階で原作者の心を守らなければならなかった
そのための話し合いをきちんとするべきだった
あんなに繊細な人間の描写ができる人は
繊細に繊細に生きているにきまっている
せめて10話全体のプロットができるまで契約が遅ければ
せめて先生がつぶやく前にこんなにこじれるまえに原作、原作者を守り戦える人がひとりでもいれば
だれも幸せにならない
最悪の結末だ
もう続きは誰も読めないし
もうドラマを見て心から楽しめる人はいない
ドラマの演者も制作者も脚本家もこの事実を一生背負う
悲しい
本当に悲しい
私は田中さんが大好きだった