玄関から「ぴんぽーん ぴんぽぉーん ぴぃんぽぉーん」と声が聞こえる

無視していたら、かれこれ10分ほど声は聞こえ続けた

かなりしつこい

今日の私は朝から何も食べておらず、空腹で苛々しており、隣人の相手をする気分ではなかった

隣人が諦めるまで無視しようと決めた瞬間
「カレー作ったのぉ~」という声

即座にドアを開ける私

目に入ったのは手にパンツを巻いた涙目の隣人の姿

え?

え?

もう一度言うけど

え?

落ち着いて事情を聞くと、隣人は包丁で指を切ってしまったらしい
慌てた隣人は干してあったパンツを指に巻いて、そのまま我が家に来たようだ

何故よりによってパンツ…?
まあ、いいか

とにかく早くカレーを食べたい私は、優しく隣人の怪我を見てあげた

しかし、どこを切ったのか解らない程度の小さい傷に大騒ぎする隣人に多少イラつき
「ここ?ここを切ったの?」と言いながら傷を突っついたり
「そのうち緑の血が出るよ」
「傷口からキノコが生えるよ」
などと隣人をからかってみた

ちょっとからかっただけなのにプンプン怒って泣き出した隣人は
「バカァ!いじわるぅ!ドS~!」
と捨て台詞を吐きながら帰って行った







カレーは?