寒い日が続きますが、眠れていますか?
健康について考える上で切り離せないのが睡眠、
そこで今回は睡眠...というか不眠についてのお話です。
不眠症とは、眠ろうとしても眠れない、または眠りにくい状態です。
睡眠時間が足りないのは不眠症ではなく「睡眠不足」
原因として
<1) 元々持っている病気が原因の場合
『睡眠時無呼吸症候群』
睡眠中に舌の根元が喉に落ち込んで空気の通りが眠りが浅くなります。
いびきが途切れ、呼吸が止まったと言われる方は要注意です。
放置すると心筋梗塞のリスクが高まります。
『むずむず脚症候群』
夜、眠る頃になると、脚が「むずむずする」「熱い」など、じっとしていられなくなり寝つけません。中年以降に起こりやすく、女性に多い病気です。
これらの場合、まずは専門の医師に相談して症状の改善に努めていく方がいいでしょう。
(2)生活習慣や精神的なストレスが原因の場合
睡眠に入るには、体内の睡眠誘導物質、ホルモン、自律神経、体温(脳温)などが複雑に関係していて、そのメカニズムはまだはっきり解明されていません。
現状としてはその中でもわかっている事柄を組み合わせて、少しでも眠りやすい状況を整えていくほかありません。
地上で生まれ、進化してきた私たちには体内時計が備わっており、その体内時計が発するリズムを無意識に感じ取り、
約24時間の周期で体調を維持・管理しています。
その生体リズムと、実際の生活リズムに違いが生じてくる事で、眠りにくい状態が引き起こされます。
起床時から夜に向けて徐々に蓄積する睡眠誘導物質やホルモンが作用し始める状態で、
リラックスした環境で脳の温度が低下してくると、眠気が表れて入眠していくので、その流れを阻害しないようにすると良いでしょう。
体内の睡眠物質の量を測ることはできませんが、増やす努力はできます。
身体(筋肉)を動かすことで生産される物質の一つに導眠効果があることは解明されています。
やはり日中の運動は睡眠にも効果があります。
眠る直前に運動すると体温が高くなり、場合によっては交感神経が刺激されてリラックスできなくなるので、
寝る前は軽い運動やその後の十分なストレッチを行うと良いです。
視覚的にも夜であることを認識させられるように、照明を切り替えたり、PCやスマホの明るい画面を見ない様にしたりする事も効果があります。
入浴は眠りたい時刻の1~2時間くらい前に済ませることで、徐々に体温や脳の深部温が低下していき、眠りに入りやすくなります。
身体が熱いままで布団に入るのは、実は逆効果です。
気を付けたいのが、眠くないのに無理に早く寝ようとすると逆にストレスになり覚醒してしまいます。
なお、不眠があると糖尿病や高血圧などの生活習慣病が起こりやすいことがわかってきましたし、
反対に生活習慣病があると不眠が起こりやすいとも言われています。
睡眠の促進法をまとめてみると
- ぬるめのお風呂につかり、眠る1~2時間前には出る
- 自分に合ったリラックス法(音楽、照明など)
を見つける - アロマテラピー(ラベンダー、カモミール、
ヒノキ、ゼラニウムなど) - ゆったりとストレッチ
気をつけておきたいもの
●アルコール
(寝付きはよくなるが、眠りが浅くなり夜間に目が覚めやすくなる。利尿作用もあり、トイレに行きたくなって目が覚めることもあります)
●覚醒作用がある嗜好品
(煙草、コーヒー、お茶、ココア、チョコレートなど)
以上のことを踏まえつつ眠る準備を整え、頑張って眠りましょう!
いえいえ、それがダメですね...。
今日から急に眠れる様になるものでもありません。
気負うことなくのんびり夜を過ごしましょう。