四国霊場八十八箇所巡りにかこつけてなのか?「九州八十八湯巡り」というのがある。JR
九州の企画のようだが、素晴らしい企画であると思う。湯めぐりをしてスタンプを集める。88個のスタンプを集めると「泉人」の称号が与えられ、殿堂湯「竹瓦温泉」に名前が飾られる。ただのスタンプラリーじゃないの?と思われるかもしれない。ところが侮るなかれ、これはとてつもなく凄いのだ。何が凄いかと言うと、セレクトされた温泉がである。対象施設を見ていたら行ってみたかった温泉がずらりと並んでいる。選考委員の中には、私の師匠である郡司氏も入っており、気合の入った内容であること間違いない。



1)二日市温泉(博多湯)




 記念すべき第一湯は二日市温泉。大丸旅館にに宿泊してそこで風呂に入っているのに、改めて此処へ来る。こういうの(湯巡り)がなければ、機会を作れないところだ。入ってみて、やはり良かったと思った。昨日の大丸旅館のお湯も素晴らしかったが、此処のお湯はそれを濃厚にした感じだった。浴槽がそれほど大きくないのもいいのかもしれない。源泉かけ流しの素晴らしいお湯に久しぶりに出会った。アルカリ系ヌルヌル、あたりの柔らかいお湯である。少しぬるめなので長湯が出来るところもよい。



博多湯の向かいに御前湯があった。ここは博多湯より広めでくつろげる場所も有るようだ。ジェットバス等もあって風呂も広そうだ。でも、お湯本位で行くなら博多湯だろう。

2)筌の口温泉(新清館)



 いやはや、道は狭いしかも坂道。こじんまりと言ったらいいのだろうか?筌の口温泉の共同浴場の横に新清館はある。駐車場に車を停めたはいいが、帰りは周りに車がいっぱいになってて出るのに難儀した。然し、温泉は素晴らしい!露天風呂の景観、しかも一人っきりだったので、秘湯感は十分すぎるほどだった。



泉質はナトリウム・マグネシウム・カルシウムー炭酸水素塩・硫酸塩泉(含茫硝重曹酸土類泉)。金属塩特有の黄土色だ。湯ざわりは少しべとべとした感じ。露天風呂は広いので、場所によってはぬるめのところがあって良かった。にごり湯なので移動には気を使う。奥の方では下が盛り上がっている所が有ったのでこけそうになった。


3)筌の口温泉(炭酸温泉 山里の湯)




 同じ筌の口温泉郷にありながら、前述の新清館とは全く異なる泉質。ここの温泉は炭酸の泡付がすごい。これまで入った炭酸泉の中で一番ではなかろうか。特に源泉注ぎ口に近いほうの湯船では、1mm超の大きな泡がつぎつぎとまとわり付く。あまりにも気持ちが良いので眼をつぶっていたら、20分も浸かっていた。炭酸泉はぬる湯なので自分としても最も好きな温泉である。



 九州八十八湯巡りは温泉のまた新たな魅力を教えてくれるきっかけにもなるものだ。今後機会を作って頑張って行ってみようと思う。

今回はスタンプ3個ゲット。