今日のPTA総会を以て3年間の会長職を辞することになった。長かった様だが今になって思うと感慨深いものがあり、なんとなく寂しい気もする。最初の頃は負担だけが重くのしかかり、責務をこなすといより、振りまわされていたのが現実だった。段々と余裕が出来てくると、全体が見えてきて色んな事を随分と学ばせてもらった様な気がする。


先日、皮膚科のY先生と食事をする機会があり、色んな事を話した。その中で一番印象的だったのが、Y先生の「家族との取り決め」についてだった。その取り決めとは、夕食は必ず家族全員が揃って食べると言うこと。一見なんでもないようだが、これを守ろうと思うとみんなが協力しないとなかなか守れない。仕事が少し遅くなっても、奥さんは勿論のこと、子供たちも食べずに待っているとの事。


「これは自分のわがままですけどね。」とおっしゃる。「でも、家族の中で父親は家長です。その家長がこうだと決めた事は守らせると言うのもありじゃないですか、きっと子供たちも大きくなって家を出て他所に行っても、子供の時一緒にご飯を食べたという事がある限り、絆ってものがどっか心の隅にでもあるんじゃないかと思っているんですよ。」


先生自身、自分も仕事が終わって飲みに誘われたりするだろう。「でも、飲み会は大事なものは断れないですが、大概は断りますよ。おそらく、人からすれば変わった奴と思われるかもしれませんがね~。」


この事を聞いて、ハッと気が付いた。子供の立場からすれば、お父さんが友達の約束よりも自分たちを優先している!と。今までこんな発想を持った事がなかったので、改めて考えさせられたのだった。


今日の最後の挨拶で、この事を話した。普通にあんまりピンとこないかもしれないが、「ご飯を家族みんなで一緒に食べる」、これが家族の絆の第一歩、一助になってもらえればと言う思いで。



うえまさのニッキ