うえまさのニッキ


岡山県の県北、蒜山は高原で避暑地としても知られている。ここではジャージー牛が2000頭飼われているとの事。日本全体で1万頭くらいなので、かなりの割合である。今回は、同窓会の支部旅行でここを訪れた。蒜山ジャージーランドでは牛の餌やり、搾乳体験、アイスクリーム作り等を楽しんだ。


案内の方が、「ここは臭いますけどじきに慣れますから・・・。」と言うように、牛舎は強烈な臭いがした。牛の寿命は何年だと思います?なんと、10年も生きられないそうで、牛の一年は人間の10年に相当するらしい。2歳になると子供を生むようになると言う。なんともサイクルの早い話であった。色んな話が聞けたが、中でも衝撃だったのは、牛の雄はすぐに去勢され、角は焼かれると言う事だった。雄の牛肉は筋が多くなったり、臭いがきつくなったりで食用にはあまり向かない。そこで雄として生まれると、性器をゴムで縛って壊死させ、雄としては生きられないようにする。なんとも悲しい人生だ。角が生えてこないように焼くのは、狭い牛舎で小競り合い等でお互いの身体を傷つけないためだ。



うえまさのニッキ


アイスクリーム作り体験では、氷に塩を入れることにより0℃以下の温度を得、それによりアイスクリームを固める。皆で容器を回転させてアイスクリームは完成した。「さぁ、アイスクリームが出来ましたよ、順番に取りに来てください!」参加者の子供達から順番にアイスクリームを貰いにいく。暫くすると、見慣れない子供がアイスクリームを取りに来た。我々団体と違う明らかに一般の客だった。まぁ、一人ぐらいと思っていると、続けて子供が2人また取りに来た。思わず参加者のH田氏と顔を見合わせた。見ると、3人は兄妹で明らかに確信犯である。しかも、両親は何事もなかったように、子供と一緒にアイスクリームを食べている。この無神経さには呆れてものが言えなかった。また暫くして違う家族連れがやって来て、母親らしき女性が「アイスクリームはもらえるんですか?」と言ってきた。「これは団体での体験イベントなのですみません・・・。」と言うと、「ああそうですか。」と言って去っていった。普通はこうだろうな~とH田氏と苦笑いするしかなかった。