私のことを「おかあさーんおかあさーん」と呼ぶ利用者さんがいます。


100歳を過ぎている女性。
私が入社した頃は自分でご飯を食べていて5分で完食し

サンキュー!オーライ!ワンダフル!と英語を連発し
寂しい寂しい…とすり寄って来たかと思えば職員を蹴飛ばし口から食べ物を飛ばし
それでもみんなから愛されていて、憎めないねーと言われてるファンキーおばあちゃん。

何度も入退院を繰り返し入院する度にご家族も「もう帰ってこれないよね…」と言うけど何度も何度も帰ってきて。
今は全介助で口数も少なくなっているけど職員の声はわかっているようでマツダが話しかけると1番よく言葉を返すなんて言われてるのです。

その方が私をよくおかあさーんと呼びます。
何とも言えない味わったことのない気持ち。
嬉しくて切なくて胸がギュンギュンする。
…あれ、これって恋?

近い将来聞けなくなるだろうその言葉を1分でも1秒でも長く聞いていたい。

ご家族もマツダさんたちのおかげで母が長生きできているなんて言ってくれて、こんな素敵なご家族がいて、蹴飛ばしたってご飯飛ばしたって男性スタッフの股間触ったってみんなに愛されてるあのおばあちゃんの人柄ってすごい。
お手伝いしてる以上にあの方から得るもののほうが多すぎる。
本当に尊敬する。
職場の先輩とか上司とかたくさん尊敬できる人に出会ってきたけど介護職って利用者さんに対してもそんな気持ちが生まれる。
これ、介護始めて何気に一番大きかったこと。


うん、ちゃんとしよう。ちゃんと生きよう。
ってたまーにふと思う。