My Memory

誰かを好きになると、昔好きだった人の事を想い出す

社会人になりたての頃、もう10年も前のことを・・・

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日常

オレは振られたのか?いや、真理子は迷っているのだけなのか?

とにかく一度合って話をしたかった。

どうでもいいような普段のメールは止めて待ち合わせの日時と場所とかくらいだけ連絡した。


普段の生活は全くかわらなかった。

朝起きて会社へ行き、帰ってきてメシ食ってTV見て寝る。これを5回繰り返すと土日になり、昼過ぎまで寝てて後はゴロゴロする。

車でもあれば気晴らしにドライブとか行けるんだけど、買おうかな・・・


真理子と横浜で会う約束をした。

何を話せばいいのか・・・



遠距離恋愛

今にして思えば、遠距離恋愛なんてするものじゃなかった。


社会人になった時にオレは真理子から腕時計をもらっていた。

毎日それを着けて会社に通っていた。

そう高価なものではなかったが自慢の時計だった。


一月に一回は帰省するようにした。

その30日に一回来る1日が人生の休憩地点のような感覚だった。

帰省費用が掛かる分普段は何も使わなかった。

ホント、今にして思えば信じられないような。

なんで、会社辞めて地元に戻ろうとしなかったのだろう、あの時・・・


好きな人が普段そばにいなくてもそれなりに満ち足りた気持ちだった。

そういう風に思えていたのは鈍感なオレだけだった。


三ヶ月くらいたった頃、真理子からもう遠距離はムリだとメールが来た・・・

告白

GWには真理子と海へドライブに出かけた。

離れて生活しているからこんなタイミングは、そう滅多にあるもんじゃない。


「あっちの生活どう?イヤになんない?」

「お前も向こうの人間だろ?」

「あたしは横浜の田舎の方なの!」

「おれは東京で頑張るよ・・・ハッキリとした理由なんかはないけど、田舎者のコンプレックス?かな・・」


今にして思えば・・あの時彼女はオレがすぐに戻ってくると思ってたのだろうか?

今までの自分の事を考えれば普通はそうだ。

逆にそれがオレの発奮材料だった。社会人になって今までの自分とは違う所を見せたかっただけなのか、なぜか地元に戻るという考えは全く無かった。


いろいろ話した後、真理子を寮まで送る。

「あのさ・・・」 (声が震た・・)

「ん?」

「おれ・・お前がいないと・・・淋しいんだ・・・だから・・オレの彼女になって欲しい・・好きだから」言ってしまった)

「いいよ」 (・・・あっさり)


嬉しすぎて気が動転してた。その後いろいろ彼女から聞かれたけど答えはすべて支離滅裂だった。

しばらく時間がたってようやく気持ちが落ち着いてきた。

「初めて会ったときに、思ったんだ・・・なんかいい人だなぁって」


しばらく車の中で話をしていた

毎月会うこと、毎日メールすること、電話もたまにはすること・・・等を約束して。

こうしてオレの、つかの間の遠距離恋愛が始まった。

有希

GWに真理子と約束してからは、そのことばかり考えていた。

仕事なんてどうでも良かった・・・どうせ新人だし、すぐ何かできるわけじゃない。

それでも会社には真面目に行った。

同期の連中とは仲が良かったせいもある。


なかでも、有希はカワイイと思えた。

真理子とのことが無ければ、ナントカ有希と付き合いたいと思っていたかもしれない。

けど、そこまで器用じゃなかった。有希にも正直に

「おれ地元に彼女(正確にはまだ彼女では・・・)いるからな」

とか話してた。


有希とは結構本音で話せた。

このまま有希がそばにいると、本気で好きになりそうで怖かった。

「週末、○○行くけど一緒に行かない?」

「オレ行かねーよ・・」

「なんで・・?」

「興味ないから・・・」

有希には時々、距離を置くような言葉や態度を見せてしまった。


その時は真理子の事だけ考えていたかった。

真理子の事だけ考えている自分を演じたかった・・・

サンシャイン

真理子と会う日が来た。

東急ハンズで待ち合わせ、近くで食事をする。

知ってる顔を見るとなんだかホッとする。

それだけで幸せだった。

いろいろ話をしたのだろうけど、何を話したかはほとんど覚えていない・・・


ゲーセン行って、プリクラとって、茶飲んで・・・

それからサンシャイン60の展望台に行った。

修学旅行生かなんかでスゴイ人ごみ・・・とてもコクれる雰囲気じゃなかった。

「アレがレインボーブリッジで・・・」

真理子はオレに長々と説明してくれた。

「東京の生活大変だったら戻ってくればいいじゃん」

「えーまだ来たばっかりだよ・・・そんな・・ムリだよ」


横浜方面の途中まで送る電車の中で

「オレ、GWに帰省するから、その時ドライブに行こう」

と約束をした。

その時にはちゃんと「オレの彼女になってくれ」と言わなきゃダメだと思った。


途中の駅で彼女と別れた。

あの時の彼女を見送った後の虚しさ、淋しさは今思い出しても辛い。


都電荒川線

上京したら、どうしても行きたい場所があった。都電荒川線の鬼子母神前だ。

好きだったドラマのロケで使っていた場所だ。

TVで見るより路地は狭く結構複雑に入り組んでいた。

遠くにサンシャインビルが見える。オレは真理子への告白をドラマのシーンに重ねていた。


上京したての頃はこういった意味のないことでも、それが結構楽しかったりする。

休日はそうやってダラダラと過ごしていた。学生時代にあれほど行ったパチンコにも

一切行かなくなった。心のどこかで将来のことを考えていた。

不思議と安アパートも、車の無い生活も自然と我慢できた。

新入社員

出社初日、いきなり満員電車の洗礼を浴びる。

「うわっ、やっぱり都会は人多いな・・・出勤前からもうヘトヘトですよ・・」

ナントカ会社に辿り着く。上がろうとエレベーターに、そこに1人駆け込んでくる。

女性社員だった。まぁカワイイけど・・・その女性社員は同期入社の有希だった。


会社では数日、研修のような日々を過ごす。

有希を含め同期の連中はとても仲が良かった。

仕事はラクだった。これで給料もらっていいの?って感じで。


ある日、地元の彼女(正確にはまだ付き合ってない)の真理子から電話があった。

「どう、東京の生活は?今週、実家戻るけど夕方食事でもどう?」

なんだかとても嬉しかった。

近くに知り合いが一人もいなかったので、実はオレ本当はスッゲー不安だった。

真理子との約束の日が待ち遠しかった。





上京

田舎から夜行列車に乗って東京駅に着く。

そこから乗換え、社宅のある最寄の駅へ。

事前に連絡を取っていた会社の先輩からカギを受け取りアパートへ向かった。

汚く狭いアパートだったが、まぁ住むには別にどうでも良かった。


当時、オレは大学を留年して卒業・・彼女ナシ、田舎のほうには知り合ったばかりだが好きな人がいた。

彼女の実家は横浜、いずれこっちで・・・という気持ちはあったが、なによりまずコクらねば話が進まない・・・


それよりも見知らぬ土地で生活していく事が大変だった。土地感もなく、車もない・・金もない・・・

なによりも今まで自由気ままな生活を送ってきたオレが社会人になってちゃんとやっていけるかどうか不安だった。


そうだ、まず規則正しい生活を送らねば。