生きていくのは難しい。
最近、つくづくそう感じる。
いや、感じていた。
なぜ難しく感じるのか。
それは自分の思うとおりにいかないからだ。
自分の中に「生きるとはこういうことだ」というマニュアルを作っていたからだ。
仕事が順調に進み、お金もあり、友達と楽しい時間を過ごし、愛する人が傍にいる。
そんな人生を望み、夢見ていたからだ。
その中のどれかが、あるいはすべてが欠け始めると人は「生きていくのは難しい」と感じる。
しかし、本当にそうなのだろうか。
本当に難しいのだろうか。
難しくしているのは自らの思い込みだったのではないだろうか。
もちろん、目標を持ち希望を抱く事は大切だし、それは人間にとって最大の人生の指針であるとも思うが、
それはあくまでも願望だ。
そうありたいと願う人生であって、その通りにいかなくても自分の人生であることに間違いではないのだ。
つまりは、
この状況・環境に身を置いてる「今」こそが自分の人生そのものなのだ。
生きていくのが難しいのではなく、その現状を受け入れる覚悟を持てないだけなのだ。
目を瞑り、逃げようとしているだけなのだ。
実は生きていくのは至極簡単なことなのかもしれない。
今の現状と対峙すればいいだけのことなのかもしれない。
今まで思い描いてた人生のマニュアルをかなぐり捨てて、新たに作り直せばいいだけなのかもしれない。
運命という言葉は嫌いだ。
それはただ「運命」のせいにしているだけのような気がする。
その言葉を言ってしまえばすべてがそれで片付く。終わりになる。終わりにしようとしている。
考える事を放棄してる。
すべてを受け入れる。
ただ、それだけでいいのだ。
そこから始まるのだ。
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