こんばんは、ほのかです。
3歳の娘が自閉症、重度知的障害と診断されております。
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今日は本のお話をさせていただきます。
昨夜読んだのはこちらの本です。
映画は観たことがないのですが、平野さんの「マチネの終わりに」が好きすぎて他の作品も読んでみたいとかねてから思っておりましたので、今回読むことが出来て嬉しかったです。
「ある男」の内容はこんな感じです↓(説明下手ですみません💦伝わりますように)
幼い子どもを亡くした女性が離婚をし、長男と共に実家に戻って何とか日々を過ごしているうちに巡り合った人と再婚。ようやく穏やかな暮らしを送れるようになりました。けれどそんな幸せは長く続かず、その男性が事故で亡くなってしまいます。
悲しみの淵にいる女性に分かったのは、自分が夫だと思って名前を呼んでいた人が全くの別人だということでしたーー
離婚の際にお世話になった弁護士さんの目線でこの物語は進みます。
誰もが羨むような職業に家庭。
それをもってしても自分という存在の揺らぎを感じる弁護士さん。
捜索を通して依頼人の夫であった人は実際はどんな人だったのか、どうして他人の名前を名乗るに至ったのか、自分もその人と同化したようになって深く考えるのです。
決して派手さはないのですが、それゆえに心の奥深くを見つめているような、そうでいてかえって見つめられているような気がするお話でした。
お話の途中で死刑制度についての弁護士さんの考えが出てくるのですが、この部分だけでも秀逸です。
大学時代散々話し合ったのに、こんなに納得がいき心を打つ意見には行きつかなかった気がしています。