ラジオでよく少年時代がかかるようになると、夏も残りわずか。
青空の下の野菜畑を、気分よくゆっくりと歩く。
ここに来るようになって、なかなか長い年月が過ぎて行った。
十年ひと昔とは、よく耳にするフレーズだ。
ふと立ち止まって見渡すガーデンに、今年も秋の風が吹き始めたようだ。
手賀沼の藤棚の小径は、夏日には葉陰がとても心地いい。
紫陽花が彩りを添えていて、梅雨の名残りも感じられる。
緑が濃くなった水辺では、全てのものがくっきりと見えるようだ。
そんな中を、ふんわりといい香りが漂う。
このベンチは、風向きによってタイサンボクが香る場所。
両方の手のひらを広げたくらいある、大きな花が見事だ。
遊歩道を行くと、鮮やかな黄色いカンナを見つけた。
日陰に咲いていて、なんだか涼しげ。
またいい匂いに誘われて進むと、正体はクチナシだ。
開きかけの形が面白い花だけど、今回は満開の時期だった。
花ばかりではなく、白鳥のペアにも出会えた。
羽繕いに余念がないようで、近くでゆっくり観察することができた。
そしてこちらは、佐倉ふるさと広場のイベント、風車のひまわりガーデン。
大輪の黄色い花が並ぶ中を歩くと、プチ非日常を味わえた。