名刺はその人の分身です。現実にはただの紙切れですが、日本社会では、そこにそれ以上の意味をつけ加えています。
以前、ある県の知事の名刺を、部下が折り曲げたことが大問題になったこともありましたね。あれも、名刺がその人の分身として捉えられているから大問題になったのです。
さらに、名刺はその会社の社員であることを裏づける簡易の身分証明書でもあり、後日、連絡を取るときのための情報一式もすべて記載されています。当然、扱いは慎重に、丁寧にしなければなりません。
特に、交換を終えたあとの名刺の扱いは、ミスが多いところなので十分に注意しましょう。名刺入れに早々にしまってしまったり、会議中にぞんざいに扱ったり、ましてや机から落としてしまって気づかないなんてことがないように!
もし相手側が先に気づいたら、気分を害することは間違いありませんよ!
●会議中の名刺の扱い方
・名刺は相手の分身なので、名刺入れを座布団にして下に敷く
(相手が複数の場合は、役職が一番上の人の名刺の下に敷く)
・席順に合わせて並べると、相手側の名前や役職がいつでも参照できる
・会議中は、いただいた名刺はしまわない
・狭い机で資料を広げる必要があるなど、邪魔になるときは、相手にひと言
断ってからしまう
×これはNG
・机から名刺を落とす
・書類で名刺を隠す
・名刺を忘れてくる
どれも大変失礼です。絶対にしないように気をつけましょう!