2023/10/2
福島県下郷町
そこに怪しげな美術館があった。名前はミニモアイ美術館。
そこは画家が自分の作品を展示しているギャラリー兼アトリエだった。
ミニモアイ美術館というからモアイがあるのかと思いきや、展示されているのは絵画ばかりだった。
描かれているのは抽象画か人物画である。人物画ではどれも同じ女の子が登場している。女の子の名前は「つぼみちゃん」というらしい。まん丸な顔に離れた大きな目が特徴的である。つぼみちゃんはどこか奈良美智が描く女の子のようであり、絵のタッチや色遣いはフランス後期印象派を思わせる。
つぼみちゃんの絵からは作者の優しさが伝わってくる気がして、この美術館に入る前の怪しさに身構える気持ちはどこかに行っていた。
2階に置かれていた抽象画は優しさと共に力強さがあり、メッセージ性のある作品が多かった。
また、木で作られた立体のつぼみちゃんもいた。
さてここからが私の妄想である
私が妄想した企画は
○つぼみちゃん旅に出る
つぼみちゃんが描かれた素晴らしい作品たちを倉庫にしまっておくのはもったいないと思ったので、南会津の豊かな自然や観光地につぼみちゃんを置いて写真を撮り、それを展示するのはどうだろうか。また、いずれは東京のビル群✖️つぼみちゃんやロンドンの街並み✖️つぼみちゃんもギャップがあっておもしろいのではないだろうか。
○会津鉄道を使った動く美術館
ミニモアイ美術館がある下郷町には会津鉄道が通っている。一両のみの電車で本数も利用客も多いとは言えない。そこで会津鉄道の車両につぼみちゃんの絵を乗せ、各シーズン車窓から見える四季折々の景色とつぼみちゃんを楽しんでもらうのはどうだろうか。車両を動く美術館として使い、お客さんに鉄道に乗る機会を設けてもらえば、少しは会津鉄道が活気付くのではないだろうか。