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Episode 3

音楽無しには生きられない役者のブログ

とある土木作業員と仕事した。

彼は19歳(多分)

聴覚が不自由だった

話をして反応を見る限り、左耳は全く聞こえず
右耳は補聴器でやっとかすかに聴こえているくらいだろうか

言葉もたどたどしく、こっちがもう一度聞き直す時もあるけど、言葉はとても理解している

その彼の会社の親方は彼が指示が聴こえて理解するまで決して怒らず丁寧に説明してる

いい親方だと思った

そのおかげなのか

彼は耳だけに頼らず、かなり読唇術をマスターしてる。すげぇ

そして作業員の彼と休憩中に話すと

「俺、モデルやりたかったんですよ」

彼は男の俺から見てもとてもイケメン

「でも俺耳聴こえないから、それじゃモデルは出来ないよ〜ってオーディション関係者に言われまくって、じゃーもういい!ってなって。だから俺、違う所で成功して、そいつら見返してやりたいんすよ」



19歳の人生の後輩に教えられた。

今やっている事を、もっともっと一生懸命に。