当時、絶望の中で、病院巡りをしていた私に、一筋の光が見えたのはM病院との出会いだった。

M病院は、待ち時間は凄く長いけど、1回の診察に30分から40分ぐらい時間を取ってくれる。(初診以外でも)

 

最初に肛門の診察をしてもらったときに、「傷がまだ治ってない、傷が治ったら筋肉が踏ん張る力を取り戻して、今より絶対に良くなる、信じてください。」と言ってくれた。良くなる理由を説明してくれて励ましてくれた医者は初めてだった。

「絶対に良くなるし、良くなるようにこれから私たちがサポートしていきます」とも言ってくれた。

ちょっとした医療不信に陥っていた私にとっては、信じられないように嬉しいことだった。

 

担当の看護師さんもついてくれて、バイオフィードバックという機械で肛門括約筋が効果的に絞めれているかモニターしながら、

骨盤底筋体操をするのに付き合ってくれる。1回30分ぐらいマンツーマンで指導してくれる。おかげで今は肛門括約筋の力は平均値になった。

確かに術後半年がたった今では、便失禁はかなり良くなってきた。多量に漏れることは、あまりなくなった。

 

便通コントロールも指導してくれて、下剤を減らすように指導してくれる。

下剤を辞めると便が詰まって出なくなるのが怖いと言うと肛門狭窄は軽度だから、もう少し便を固くしても大丈夫と言って励ましてくれる。

細い便ばかり出していると余計に肛門狭窄が悪化するそうだ。

 

M病院との出会いで絶望から逃れられた。

今は引き籠りがちだけど、これからは少しづつ外に出るように心がけたい。

春だから・・・