ビジネスホテルの屋上。

高い金網を乗り越え、今にも落ちそうな場所に彼女は立っていた。

何故か血まみれの彼女は両手を大きく広げて、空を仰いだ。

「なおとごめんね。あたし約束守れそうにないや。」

そうつぶやいた彼女はそっと目を閉じて大きく息を吸い込んだ。

彼女の名前はななみ。当時15歳の私。

そして今、何故か私は生きていて。何故か18歳になってしまいましたハートブレイク

そしてなぜか、こんな場所にいる。

「今日は120分で〇〇万ね音符

「はい、これは別で1万あげるよ。」

「やったぁハートありがとうハート

「りりは可愛いなあ。また呼んでもいいかな」

私は耳元でそっと呟いた。

「いいよ」

私はラブホテルを出て送迎車に乗り込んだ。

「お疲れ様でしたぁ音符

自宅に送って貰って車を降りた。

降りた瞬間、いつものように涙が溢れた。

「もう…限界だよ…。まゆ…助けて…。」

私がこうなった訳。私が死ぬ訳。私が今生きている訳。そんな話しをしていこうと思います

では、ご賞味あれ