人混みを避けるように
三が日を過ぎた初詣
穏やかな昼下がりの午後
訪れた鎮守の杜は
幼き日の遊び場
苔むした鳥居をくぐれば
時を駆ける風が境内を吹き渡る
さぁ、おいで
こっちだよ、こっちだよ
ワタシを呼ぶのは……だれ?
小さく寂しく
そして懐かしい声
そっと瞳を閉じれば
たゆたう面影
サラサラ髪のおかっぱ頭
葡萄色のカーディガンに膝上のスカート
小さなビニール靴のプリントには
時代遅れのキャラクター
「あなたはだぁれ?」
「誰でしょね?」
さぁ、おいで
ようこそ 神の庭へ
一緒に遊ぼう!
小鳥のさえずり
光綾なす参道
一対の狛犬よ 我が穢れを
祓い給え、清め給え
拝殿のしめ縄
本坪鈴を鳴らせば
一斉に揺れる紙垂
それは歓迎のサイン
さぁ、何して遊ぼうか
神楽殿の軒下はアリ地獄の聖地
てこはこ、てこはこ、よーいよい
もがけばもがくほど深みにハマる
かくれんぼが始まったら
御神木の大けやきへ逃げろ
さぁ、お立ち合い!
お天狗さまの神隠しだよ
鬼さんこちら、手のなる方へ
ケンケンパ、ケンパ、ケンパ、ケンケンパ!
かごめかごめ、後ろの正面だぁれ?
楽しいね、楽しいね
もっと遊ぼう、もう少しだけ
いやいや
そろそろ日が暮れる
「逢魔が時」はこわい、こわい
魑魅魍魎が暴れだす
「また来るね」
「約束だよ!」
ゆびきりげんまん
嘘ついたらハリ千本の〜ます
指切った!
それからね…
鳥居を出るまでは
振り返っちゃいけないよ
帰り道が分からなくなる
さよなら三角
またきて四角
さよならバイバイ
また会う日まで👋
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