初めまして。神田川まこと申します。

フォトジャーナリスト高橋智裕先生のアシスタントです。
被災地に密着する先生の姿を、アシスタントの目からお伝えしていきます。



『先生、くれぐれもお気をつけて。』

10月31日、深夜。先生はいわきを出発した。
初めての街。初めての取材。
何から始めればいいのか、必要なものは何なのか。
全てが未知の試み。

同じ場所で3日は留まりたいという先生の方針で、11月1日には取材を始められるよう、厳しいスケジュールの中、前日深夜の出発となった。

本格的な冬を前に、青森県八戸へ。


「実は一番の心配事は充電のことなんだ。」
最終打合せの際、先生がぽつり。

『車にインバーターを準備しておけば問題ありませんよ。』

携帯もさることながら、カメラの電池切れが恐ろしいと話す先生に、
社内で充電可能な装置“インバーター”を紹介した。

「そんなすごいものあったんだ!!出発前に買って行く!!」

アシスタントの私の一言で、先生の悩みが解決したようだ。
小さなことでも私が役に立った!
先生のアシスタントになってから一番嬉しかった!

『先生、毎日三脚で自分撮りを送って下さい。』
これは私の先生に対する密着取材依頼だ。


「行って来ます!」

決して楽しい旅ではない。
厳しい取材になるだろう。
伝えること、残すことが自分の使命だと話す先生の姿に、
何かせずにはいられなくなる。

東京にいる私にもできることはある。
そう信じている。

『行ってらっしゃい!』

私は東京で先生の無事をお祈りする。

三脚とインバーターを乗せた車が出発した。