四十九日のレシピ伊吹有喜

「私がいなくなっても、あなたが明日を生きていけるように。」

乙美という女性が亡くなったことから物語は始まる。後妻を亡くした夫と、継母を亡くした娘が再生に向かうまでの四十九日間の物語。

乙美がかいたイラストつきのレシピが目に浮かぶよう!!話のなかに出てくる食べ物も美味しそう(о´∀`о)

四十九日には大宴会をしてほしいという乙美の希望で、不思議な協力者に手伝ってもらいながら四十九日の準備をしていく二人。最後は涙が止まらず、ちょっとしたサプライズもあったり、、、!?

いつか見送る番に、いつか見送られる番に。その時の準備なんて到底出来てないけど。

「川はすべての境目だと。あの世とこの世、理想と現実、過去と未来、狂気と正気、あらゆる相反するものの境目で、川はすべてを水に流して進んでいくのだと。」

「私たちはテイクオフ･ボードなのだ、思いっきり走って、板を踏み切って箱を飛んだら、もう思い出さなくていい。過去を飛び越えたことに自信を持って、まっすぐに走っていけばいいんです。」