※読み進むうちに不快に感じる方もいらっしゃると思います。その際は即座にバックキーをタップしてくだされ。長いですし(笑)
以下、3年前に記していた過去記事を解禁いたします。
ではどうぞ。
2018.8月、マンションを手放し
2018.11月の連休を利用して、家内の実家に移り住みました。
引っ越し業者など使わずに、自分と弟クンの力を借りて引っ越しました。
引っ越して間もなく、この家の近所の、何かと世話をやいてくれるオバチャンからは
「あんたは偉いねぇ、よく思いきったねぇ」
などと言われたもんでしたが…
ホント、その言葉、意味深でした。
14年前(2018当時)に購入したマンションのローンは35年払いのフルローンでしたが、売却金でローン残額を一括返済すると、手元にはいくばくかの現金が残りました。
このふるーぃ家には
老人二人が持つ昭和40年代の家財と、以前この家の2階にいっとき住んでいた、この家の長男(義弟)夫婦が残していった家財がぎゅうぎゅうぎちぎちに詰め込まれており、
ワシらがマンションから持ち出した家財は、イッコも入るスペースがないので
やむなく、義姉が所有するマンションの空室にワシらの荷物の3分の2を一時期保管してもらうことに。
残りの3分の1は、テーブル、椅子、照明器具というようなもので、リフォーム後すぐに使えるようにと、軒下や庭の片隅のカーポートにブルーシートを掛けて一時保管しました。
この家の中に元々あった、昭和40年モデルで古いふるいきたなくてばっちぃゴミみたいな家具を処分したら、すぐにもマンションから持ってきた照明器具や椅子、テーブルなんかを入れようと思っていました。
家の中はとにかく古いものばかりで、1階茶の間と老夫婦の寝室以外、2階も含め全ての部屋はただの荷物置きのような状態で、子供二人が寝るスペースすら確保できず。
移り住んで面倒みてやるから、いらない荷物や古い家具は処分するようにと、2年前(2016年)から言っていたのに、何一つそんな準備をしていた気配はなく。
この老夫婦(あ、家内の両親ね)は
義父は元大工の棟梁で、義母はたまにパートに出て働く程度のほぼほぼ専業主婦だった模様。
2年ほど前(2016年頃)までは細々と大工の仕事で食いつないでいたが、ついに仕事がくることもなくなり
まさに、おまんまの食い上げ状態となり
義母の蕎麦屋の給仕のパート収入だけでしのいでいたが、ついに
「助けてくれ」
と二人から深々かるくアタマを下げられ
オイラの稼ぎでは2つの不動産を維持する余裕はなく
自分のマンションを売却するに至ったのだ。
まあ、もちろん、こっちの古い家を売却する手段もあったのだが
自分のマンションを売却するに至る理由は後述。
まぁ、まぁ、それにも関わらず、なんだ、この片付いていなさ、キタナサは
古い家具は使われていないし、実際、茶箪笥や衣装箪笥はほぼカラなのに部屋の半分のスペースを
どだーん
と、占拠してるし
このままではラチがあかないので
自分の仕事は開店休業にし、この古い家の片付け(処分)とリフォームに着手。
義父は棟梁だったから、この古い家も自分の手で建てたもので
リフォームも義父にやらせることにし、経費節約の為にワタクシも手子に。
もちろん、ヨボヨボの義父とほぼほぼ未経験のオイラではリフォーム仕事がはかどらないので
義父の昔なじみの仕事仲間2人にも手伝ってもらうことに。
まず最初に、「どのようにリフォームするのか」から始まるわけだが
これから子どもたちも使いやすく、居心地よく、且つ老夫婦も住みやすく、清潔な暮らしがしたいからと、ここをこーして、あーして、とご提案。
まずは、1階のトイレを老夫婦寝室の隣に設置し、2階にトイレを新設。
こうすることで、紙おむつ使用の義父の近い尿意と夜のトイレが楽になるでしょ。
まぁ、ホントは、家内も子どもたちも自分たち専用のトイレが欲しいということからですが、理由はお察し下さい。
台所と台所の隣の荷物置きっぱの部屋を隔てていた壁を取っ払い、システムキッチンを入れリビングダイニングに。
風呂場をユニットバスにして、脱衣洗面所を造り、洗濯パンも置いて……
こんな感じで、あれこれと、老夫婦も住みやすく、使いやすくなるよう、多少遠慮がちにご提案申し上げていたのだが
「そんなの必要ねぇ」
「便所なんか今まで通りでいいじゃねぇか」
「神棚はどうすんだよ」
「せっかく欄間があるのに欄間は外させねぇ」
「そこの窓を潰したら暗くなる」
「壁に断熱材入れるだと?めんどくせぇ、そんな仕事はめんどくせぇ」
「今のままでいいじゃねぇか、だいたい、俺の居場所がなくなっちまうじゃねーか」
と義父は聞き入れない。
いやいや、おとーさま?
今のままでいいじゃねぇかってね
あーた今のままではあんたら以外誰も寝るとこはおろか、いる場所すらねーんすけどね。
このわからんちん
おかーさま、あーた、この家、いつ掃除してるんすか?
トイレ掃除風呂掃除ってしたことあるんすか?
オイラ
「じゃあよ、おとーさんよ、これから大きくなる女の子二人はこのままキッタネー家で過ごさなきゃならねーのかい、え?」
義父
「あんたらは2階にいればいいじゃねーか、2階の2部屋じゃ狭いのか?」
オイラ
「話になんねーな。あんたらは2階ってね、あんな状態でどーやって2階で生活すればいーってんだよ。」
チガウのだ
2階がどうこうというレベルではないのだ
そもそもこの狭い家に、俺は、子どもらは移り住まなくたって良かったのだ
義父
「勝手に言いたいことだけいいやがって。気に入らねーんだろうから、やりたいようにやっちまえばいいさ」
オイラ
「………」
呆れて黙っちまったぜ
そりゃオイラにはイヤラシイ気持ちもありました。
残り20年のマンションのローンを支払うなら、古い家だけど土地付きだし、この土地建物に残債はないことを確認して、自分の住宅ローンもなくなるから楽になるからいーなーとか。
子どもらが学校から帰ったら、家にじぃばぁがいるから安心できるなぁとか。
子どもらが帰ってきて『お腹すいた~』ってなっても、ばぁちゃんが何か作って食べさせてくれるんじゃないかとか。
そんなイヤラシイ気持ちは確かに自分の中にあったのだ
話は約2年前(2016年)に遡るが
老夫婦に、ちょっと家に来てくれ、とオイラだけ呼ばれ、「助けてくれ」と言われた時のことだが
「助けてくれ」と言われる少し前にはこんなやり取りがあった
義父
「◯◯くん(←オイラね)、この家、売っちまっていいか?」
オイラ
「俺のじゃないから、別にお義父さんの好きなようにしていいんだけど、売ってどうするのさ?仕事ができなくなって、カネが無いからここを売りたいんでしょ?この家売って、どこに住むのさ」
義父
「売った金で近くに借家でも借りてそこに住むさ」
オイラ
「売ったカネで借家住まいするのね。はいはい。そんで、そのカネ無くなったら?どーすんの?」
義父
「あん?カネが無くなったら4ぬのさ」
オイラ
「あのね、そういう人は絶対4なないね。んで?家売ったカネ無くなったら、やっぱり助けてくれ、面倒見てくれ、って言うんでしょ?」
義父
「それまでにはオレら、4ぬだろ?」
オイラ
「そうしてくれてたらありがたいけど、絶対4なないと思うよ。」
義父
「………。」
オイラ
「だいたいさ、◯◯(義弟)くんに最初に聞いてんの?離婚して出ていったとは言え、この家の長男じゃないすか」
義父
「アイツはどこかにぶっ飛んで行っちまってどこにいるのか知らねーし、アテにならねぇもん」
オイラ
「んで、アテになりそうなオラをアテにしちゃったのね。はいはい。んで、◯◯くんには売っていいかって聞いたのか?」
義弟は10年ほど前に離婚し、元嫁さんが女の子の子ども二人を連れてこの家を出ていき、義弟も出ていっていたのだ。
義父
「アイツはここに戻ってくる気はないだろ。俺が建てた家だ、どうしたっていいべ」
オイラ
「こんな家、いくらで売れると思ってるんだい?上物に価値なんか1円もないよ。ここを売ろうと思ったら、上物壊して更地じゃないと売れないよ。土地だって広くもないし、売れても数百万にしかならないよ。そんなカネなんか、1年、もって2年で無くなっちまうよ。あと2年で夫婦仲良くsi🇮🇹ねるかね?あー、オレらに迷惑かけないでだぜ?」
義父
「……そうするしかカネねーもん」
オイラ
「年金も無いもんね?」
ホントに、マジで無年金って、ビックリしたし、みじめですよ。
義父
「そんなの昔から掛けてねーよ。だから年金なんてもらえるわけない」
オイラ
「年金ってね、他の人が掛けたカネをもらうんじゃないんすよ」
仕事が忙しく羽振りの良いときもあったろうになぁ、なんだかなぁ、
と思いました
そして、もう選択肢は無いと思いました
この土地建物を売却したカネで老夫婦が生活できるのは持って2年。
2年でこの老夫婦はsi🇮🇹にそうにもない。
2年後、何も無くなった丸裸の老夫婦はカネと行き場を失い、この調子で絶対オイラ(娘夫婦)をアテにするだろう。
この家の長女(義姉)は嫁いで他の家の人間。
義弟の離婚の理由、この家を出ていったホントの理由を本人から聞いていたから、多分義弟はアテにはならない。
手始めに義父に借財はないか法務局で登記簿をとりつけ確認してみた。
案の定、土地を担保に消費者金融の根抵当が設定してあったが、弁済済みのようだ。
完済しても無頓着だったのだろう、抵当は抹消されていない。
法務局で確認して土地に付いてた古い根抵当もオイラがいろいろ手配して外してやった。
年金事務所には義父の知人が義父を連れていき、受け取れる年金が本当に無いのか問い合わせてきたらしいが、
本気で年金を掛けていなかったことが分かり
怒りが込み上げてきた。
棟梁として仕事をしてきて、収入が良いときは絶対数あったハズなのだ。
すげー長くなったので
続きはまたいつか
