学校をさぼりたい子ども。
学校がキライな子ども。
親や先生に反抗的な子ども。
まわりに適応できない子ども。
いろんなとらえかたがあると思います。
でもどちらにしても、暗くてネガティブな印象が強いですよね。
そして不登校の原因もよくわからない場合が多いのではないかなと思います。
『赤毛のアン』のなかで、アンは自分をひきとって面倒を見てくれているマリラに、
二度とふたたび学校へ行く気はない
と、はっきり宣言する場面があります。
学校で男の子に赤い髪の毛をからかわれたアンは、怒りのあまり石盤(昔のノートみたいなもの)で男の子の頭を叩いてしまうのですが、
ふだんからいじのわるい先生は、そのあと午後の授業が終わるまでアンを黒板の前に立たせました。
そして次の日、昼休みに林で遊んでて授業に遅刻した子どもたちのなかにアンが入っていたというだけで、先生はアンだけに罰をあたえたのです。
それは男の子のとなりに座らせられるという、アンにとってはかなり屈辱的なことでした。
先生に侮辱されたと聞いて、はじめはばかばかしいと思ったマリラですが、アンの頑としてゆずらない態度を見て、ただごとではないと悟ったのです。
『赤毛のアン』では、アンが学校へ行きたくない原因も、学校へ行きたくないアンの意思も、はっきりと描かれています。
これだけはっきりしていれば、暗い印象はまったくないです。
むしろ、すがすがしいくらいです

実際不登校の子どもで、アンのようにはっきり理由を言える子はほとんどいないんじゃないかなと思います。
でも、頑としてゆずれないものはあると思います。
それは子ども自身、まだ気づいていないものかもしれません。
私も中学のころ、あのまま学校へ通いつづけていたら、ほんとに壊れていたと思います。
それまでしんどくても突っ走ってきた私には、一度立ち止まって心を休める時間が必要だったのです。
私が思うのは、不登校になる子どもたちも、ほんとはみんなと同じように学校へ行きたいんだと思います。
でもどうしても「学校へ行きたくない自分」がいて、
そんな自分を責めたり、さらに自信をなくしてしまったり・・
ただ「学校へ行きたくない」って言ってても、その言葉のなかにはいろんな複雑な思いが込められていると思います。
どうかそんな子どもたちを、あなたはあなたのままですばらしいんだよ、って抱きしめてあげてほしいです。
学校を休んでいる間、子どもが癒され、チカラをたくわえられるようにパワースポットは必要です。
それはお母さんのギュッで、じゅうぶんだと思うんです。
そしてお母さんが笑顔
になって、明るいほうへ導いてあげてほしいなと願っています。