その子といると、とにかく楽しくて。
自分の世界がどんどん広がっていく気がした。
休みの日にはアスレチックや映画へ行ったり、いつの間にか普通にしゃべれるようにもなっていた。
でもだんだんその子といるとしんどくなってきてしまった。
学校でもベッタリされるのがすごく嫌になって。
とうとう私から離れてしまった。
離れるとその子ともまったくしゃべれなくなってしまった。
今思うと、友達とうまくいかなくなってしまったのは、私が人に甘えることができなかったから。
私が自分に、人に甘えることを許していなかったから。
だから友達と親しくなるにつれて、「私は誰にも甘えられないのに、なんであなたは甘えてくるのよっ」って許せなくなってしまったんだと思う。
人に甘えられないということは、本当の自分を出せないということ。
人と親しい関係が築けないということ。
もしかしたら、その子をきっかけに学校でも普通にしゃべれるようになっていたかもしれない。
私は結局、どんなに寂しくても、人の傍にいる苦痛に耐えられなくて、孤独になるほうを選んでしまった。
それから友達になる子は、自分と同じように人と距離を置いてつきあうような子ばかり選んできた気がする。
楽だったけど、やっぱりどこか寂しかったな。
3ヶ月くらい前から、子どもの頃の自分の思いがすごく出てくるようになって。
今すっごく、
友達と色んなことしていっぱい遊びたい

って気持ちが堰を切ったようにどんどん溢れてくる。
ほんとは友達ともっといっぱい遊びたかった。
色んなことをたくさんしゃべって、いっぱい笑いたかった。
甘えたり甘えられたりしながら親しい関係になりたかった。
それは、自分が人に甘えられないことにも気づかなかったくらい、自分の中でずっとごまかして、抑えつけてきた思い。
どうやってその気持ちを満たしてあげようかと今考え中だけど、3ヶ月くらい前はものすごく少女マンガ雑誌の「りぼん」が欲しくて欲しくて。
子どもの頃、「りぼん」を買ってもらいたくても、母に「買って」って言えなかったときの気持ちがすごく出てきて、1ヶ月たってもおさまらなかったので、ついに買っちゃいました


そしたらウソみたいに落ち着いて。
満たされなかった気持ちって、何年たってもそのまんまで残ってるんだなって思った。
ずっと封印していた満たされなかった気持ちを掘り起こして、満たしてあげるのもこれからの楽しみかな
