こんにちは
都希です

うちの息子フウは
私に幼稚園のことを
こんなふうに話してくれます。
『ようちえんって
すっごくめんどくさい!』
『でもたのしいことがあるから
いくんだよ
』
』つい2ヶ月前までは
幼稚園をやめたいと言っていたフウ。
最近は仲良しの“恐竜友達”ができて
その子と遊ぶのをとても楽しみに
通っています

でも基本的に幼稚園という場所は苦手。
それは生まれつき強い感受性を持ち
敏感で繊細なフウにとって
まったくおかしなことではありません。
幼稚園では
興味があってもなくても
好きでもキライでも
今やりたいことを途中で中断してでも
決められたことを
決められたとおりやらなくちゃいけない
それが普通です。
私も子どものころ、
それをイヤだと感じてはいても
言われたことを言われたとおり
やるのが当たり前だと思っていました。
だけど
「なんで今それをやらなくてはいけないのか」
フウはそういうことに
ちゃんと疑問を感じられる子です。
それだけの自主性を持ってることは
私は素晴らしい
と思っているのですが
と思っているのですが残念ながら
集団生活の場において
そういう子は“問題のある子ども”
もしくは
“集団に適応させるために
支援が必要な子ども”
と思われてしまいがちです

先日
そんな現実を思い知らされるような
出来事がありました。
幼稚園では、定期的に
障害を持った子や
集団に適応できないような子を
調査して
市などに報告することになっている
らしいのですが
先生から
“フウのことを報告していいか”
と言われたのです。
突然のことだったので
とても驚きました。
しかも報告するとなれば
フウに“専門的”な先生が
つくことになってるらしく・・
フウの気質については
前に先生にも伝えていたはずなのに
さらっとそういう方向へ持っていかれて
しまうんだなって
正直そう思ったし
とてもショックでした。
先生はフウがこれから
小学校へ上がって集団の中で
やっていくことも考えて
幼稚園以外でのサポートも必要
と判断されたのかもしれません。
でもフウのような
人一倍敏感な子ども=HSC
(ハイリー・センシティブ・チャイルド※)は
その子の生まれもった気質であって
病気や障害ではありません。
不安や恐れや
イヤだという感情を感じすぎるため
「一時的にできなくなる」ということは
よくありますが
もともと物事や状況を
よく理解してますし
敏感で繊細な自分を受け入れられ
安心できる環境ならば
本来の力をイキイキと発揮することが
できます。
HSCについて
知識や理解のある人からの
サポートならば、
受けてもいいと思うのですが
そうでなければ
かえって子どもを追い詰めてしまうことに
なってしまうおそれがあります。
それに先生に従わないってだけで
こじつけたような
それらしい診断を下されるのは
絶対にイヤです。
(あ、毒を吐きました
)
)サポートを受けるとしても
まわりの理解を得ながら
慎重に進めなくてはいけません。
夫とも相談しましたが
今すぐ答えを出さずに、
まずは先生と一度ゆっくり話をする機会を
作ろうということになりました。
そもそも、普通ってなんだろう
大人だって
興味のないことをやらされるのは
めんどくさいし
気が進まないものです。
フウの
『ようちえんってめんどくさい』
って言葉は
ほんとに素直な意見だと
私は思います。
しかし、大抵の子どもたちは
たとえめんどくさいことでも
言われたとおり
頑張ってやっています。
それがいいとか悪いとか
一概には言えませんが
それが当たり前の環境の中で、
その子の「らしさ」を
どうやって守ってあげたらいいんだろうって
思ってしまいます。
たとえ集団に適応できる子に
なれたとしても
その子がその子らしく
生きられないなら何の意味もありません。
不登校や引きこもりは
適応できないんじゃなくて
適応しようと頑張り続け
「らしさ」と自信を見失った結果です。
どんなに頑張っても
適応できない子はいます。
私だってそうです。
未だに集団は苦手だし、
もともと集団の中では
自分本来の力を発揮することが
できません。
それはダメなことではないし
人に変だと言われることでも
ありません。
「らしさ」を生かせる場所が
集団や組織の中ではないというだけ。
逆にいえば
どんな人にも「らしさ」を生かせる場所が
必ずあるってことなんです。
フウは幼稚園でもお友達と
『◯◯体操ってめんどくさいよな~』
みたいな話をしてるようで
すげぇな!

と思うのですが
今の子どもたちは
古くからある概念や圧力など
もうすでにそういう次元を越えていて
大人が心配する以上に
上の上をいってるのかもしれません

※HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)とは
アメリカの心理学者
エレイン・N・アーロン博士によって提唱された
生まれつき感受性が豊かで
人一倍繊細さや敏感さを持つ子ども。
周囲からの刺激を受けとり過ぎてしまうため
集団や新しい場所が苦手です。
またそういう場所に慣れるのにも
時間がかかったりします。
安心できない場所ではつねに緊張が続いたり
強い不安を感じるので
その子が本来持っている力を発揮しにくくなります。
一言でHSCといっても個性はさまざま。
すべての子が内向的というわけではなく
フウのように外向的なタイプの子もいます。


HSCについて
