Attak from the bottom~Yusuke Takahashi blog~

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Yusuke Takahashi(高橋裕介) 愛機「M265」と共に過ごす日々を綴ります。

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2019年末に横浜Hey-JOEで裕K groovin’のライブでした。約半年がたとうとしています。

あの日、あの時に一体だれがこのような半年後を想像していたでしょうか?

 

新型コロナウィルスによる外出の自粛要請。

目に見えない、しかも新型で未知のウィルスによる重篤化及び死亡という中で、感染を防止するべく外出の自粛は当然ながら

手洗い、うがいの励行などなど、当たり前だと思っていた日常が一変しました。

そして音楽の世界、特に演奏の世界はまさに大打撃を受けたと思います。ライブハウスでの感染が初期に取り上げられた事もあり、

特に自粛要請の対象となったように思います。6月現在、今にして思えばライブはいろいろなライブがあり、歌を歌わないライブ、お客様が

それほど騒がないライブ、それほど密ではないライブなどなどひとくくりにする事もなかったのではとも思います。もちろん、それを決める人が

それを詳しく知っていなければそうはならないのですが。

 

そんな中でチラホラと配信ライブなるものが行われるようになりました。僕自身も5月行ったライブは当然の流れで配信ライブとなりました。

配信ライブというのは、今後コロナウィルスが収束してもなお、新しいライブの形として何らかの形で残っていくと思われます。

そこで今後の事もありますし、今僕が配信ライブについて思う事を箇条書きにしてみました。

 

①音質は視聴者の視聴環境による。(スピーカーなど)

②有料、無料、投げ銭の3種類がある。

③配信と生配信がある。

④無観客と観客ありの両方がある。

⑤ビジネスとしてのモデルはまだできていない。

 

おおむね上のような事です。

①についてはとても大きな事です。ライブは生が一番なのは当たり前です。目の前での大迫力な演奏や、CDとは違った抑揚や躍動感。

これはライブハウスで実際に体験しないとわからない事です。また、それはライブの一番の楽しさではないでしょうか?

しかしこれはあくまでも僕たち音楽をしている人間の気持ちであり、必ずしもお客様がそこを求めているかはわかりません。ただ、それを

求めているお客様が絶対数でいらっしゃることは間違いありません。

配信ライブは、その部分では絶対に実際の会場でのライブ観覧には勝てません。ということは、そこを目指すことではなく、他の部分に

目を向けて思考をめぐらす事が大事だと思いました。つまり、普通にライブをしているものを配信するだけでは足りないという事になります。

一旦、自分が視聴者の立場に立ち考える事が必要と思いました。

②についてはそれぞれのミュージシャンの考え方が一番出る部分だと思います。有料として①の壁にぶつかると長くは続かないでしょう。

また無料の場合は無料で行う意味は?となりますが、プロモーションと宣伝という立ち位置になるか、または自己満足のどれかに

当てはまってしまうと思います。投げ銭はプロモーション的に冒頭を見ていただいて、良ければそのままご視聴、投げ銭という流れで

なかなかバランスの良い方法だと思います。この方式の場合は特にライブの冒頭の部分でインパクトを与えるようなセットリストを含めた

工夫が必要だと感じました。

③例えばライブを録画したものをYOUTUBEで配信する事と、生配信をするのでは、見ている方としては一体何が違うのでしょうか?

ずばりチャット機能だと思います。この機能でのお客様とのキャッチボール、たとえ少し読み上げるだけでも単なる配信と生配信の

違いが大きくでる部分だと思いました。ライブの時間の中で、この部分に時間を使う事で生の配信の意味があるのではないかと

思います。

④無観客と観客ありの両方があります。無観客は配信会場にお客様はいません。メリットは場所の選択が増える事です。

別にライブハウスのステージを使わなくても配信は可能です。例えばスタジオでも良いですね。少し広めの部屋のスタジオなら

配信ライブは十分可能だと思います。場所を借りるコストも随分と削減が可能です。

一方、お客様がおられる場合の配信ライブは単純にチケットの売り上げが立つ事と、ライブハウス側としてはドリンクなどの売り上げが

上がることがメリットです。しかし現在は過去のようなオールスタンディングなどはありえない話となっていまして、人数をある程度制限する

場合が一般的でありガイドラインにのった開催方式とされています。そしてチケット料金は過去と変わっていないのでそれほどの収益は

上がらないと思います。また、配信を視聴される方と会場でライブを見る方の料金の差などに配慮が必要だと思いました。

料金に差がある場合は得られるものに差があるのは当然の事だと思いますで、ここも工夫が必要と思いました。

あと配信映像に会場のお客様が映ってしまう事は、単純ではない事という認識にしておいたほうが良いと思います。

⑤会場費、飲食の売り上げ、チケット料金などなど、いろんな事のバランスが現在はまだ整っていないと思います。

そしてここが一番大事だと思います。ここが成熟しないと何も始まらないわけですから。

実際にワンマンライブをしたとして、過去はサウンドチェックという音声の準備で良かった事が、配信ライブの場合は

配信のチェックなど、音声だけでなく映像のカテゴリーが増える事で、スタッフ人数や時間が増える事は想像できない理由はありません。

つまりコストがかかるという事になるのですが、飲食がなくなる分それだけ厳しくなります。

結局今までと同じでお客様の数という事になるのですが、配信ライブは会場ではないので人数の制限がありません。遠方の方でも

視聴できる事は配信ライブの良い部分だと思います。ツアーをしなくても1回で全員が見れる訳です。ただし自分の地元へアーティストが

わざわざ来て行うライブと、いつでもどこでも見れてしまうライブではお客様のモチベーションは異なるはずです。

ライブで収益が得られるという事はやればやるほどいいわけですが、頻度と集客率という軸の関係性が出てきます。

この点で配信ライブは手軽さが仇となりえる部分だと思います。ここまで来ると、テレビ番組の視聴率と同じ考え方になります。

いかに見たくなる内容にするか?これに尽きます。

気になるのはアマチュアバンドのライブです。対バン形式が多いですが、配信の場合はそれぞれのバンドが配信チャンネルを持つの

でしょうか?会場費とチケットノルマの関係性はどうなるのか?今のところ配信ライブでのブッキングというものを耳にしません。それと

いわゆるバンド練習がスタジオが営業していないとできないのでライブ自体が難しいでしょうね。

 

以上、何も特に結論が出ている訳でもありませんが、今後は上記のような事を考えつつ取り組んでいきたいと考えています。

ライブハウスとミュージシャンとお客(視聴者)の3者で成り立っていたのですが、もう1者必要になっている気がします。

またはそれに代わるようなデヴァイス・・・・またはソフト・・・・

僕は2年後にこの世界が完成されていると思います。

 

最後になりますが、そんな中で裕Kちゃんねる’を8月1日(土)に配信致します。

20時からトーク : ギタリスト阿部学氏を迎えての機材などに関するお話を少し。これはいつもとは違った内容です。

             機材の内容ではなく、なぜその機材なのか?マインドの部分に裕Kで迫ってみたいと思います。

20時30分から GRACIAS 配信ライブ!

 

同日、19:00~ 配信会場である大阪茨木JACK LIONにて 裕K groovin’のライブがあります。こちらは7月1日18時より

JACK LIONにてチケット予約が始まりますので、是非宜しくお願い致します!

※そのまま会場にてGRACIASの配信ライブの御観覧が可能です。