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1人悶々と思い込んでいたとき。
メールが来た。
そこで気づいた。
あたしにこんな恋愛は向いていない。
わかってたはず。
毎日ラインして
返事が来たら嬉しくて
その気になってしまっていた。
でも
何も変わってない私にとって
まともに恋愛できるはずない。
してはいけない。
思い出させてくれた人に感謝し、
すべてを捧げてきます。
愛してもらえるなんて、思ってない。
少しだけ、期待してみる。
裏切られるってわかってるのにね。
こういう感情がとてつもなくわずらわしい。
いつも笑顔で、しっかり者で、強くて、仕事ができる。
そんな人になりたいと、思ったこともないのに、いつの間にか、そんな自分が作り出されてる。
応える必要なんかない。
あたしは、いつも暗くて、愚痴ばっかりで、メンタル弱い人。
でも、それが好きになってもらえない原因なら、乗り越えたかった。
何のためにキレイでいたいのか。
その答えが見つかりそうだった。
でも、やっぱり結局は自己防衛。
あたしは、
幸せになんか、
なれない。
「1年後、同じ話をしよう」
果たせない約束になってしまってごめんね。
もう2週間。
通ればタケがいるような気がする。
後ろからポンってマヒが頭を撫でてくれるような気になる。
心の穴がふさがらない。
毎日、写真を見てしまう。
思わず笑顔になってしまう。
本当の寂しさとは、こういうものなんだと気づく。
失うものなんてないと思っていたあの頃の寂しさは、ただの強がりだった。
失いたくないと願うほどの存在を知り、たからこその失った後の寂しさは、辛いけれど、そこには幸せがある。
振り返る、楽しかった日々、嬉しかったこと、寂しさが呼び起こす、そんな記憶。
前を向いて歩ける。
そうすれば、いつか、きっと。
夢なのかな。
タケに、公然で、メッセージを送ってもらった。
マヒに、公然で、堂々と、大声で、メッセージを送ってもらった。
ヒロと、公然で、手をつないだ。あのヒロの手を、両手で、あんなに強く握りしめてた。
去りゆく日々。
抱えた大きな思い出。
心に残るのは、誰?