仕事から帰ると、看護婦さんとお母さんがお店にいた。
少ししてドンドンって壁を叩く大きな音がした。
お父さんだ。
たまたま看護婦さんがいたから、看護婦さんに中に入ってもらうと、点滴が終わったのに気づいてもらえなかったらしく、仁王立ちして怒っている父がいたらしい。
私が中に入ろうとすると窓から父と目が合い、
『大声出さすなや!!!!!!!』
って怒鳴られた。
私は間が悪かったらしく、そのとき最初に居合わせた最初の家族だったみたいで、
怒りの矛先を向けられてしまった。
ん~黄疸でマッ黄色の目でにらまれて怒鳴られるのはかなりダメージが大きい。
仕事から帰ってきての父の第一声がこれだとさすがに・・・。
こんな感じの毎日。
正直ツライ。
だけど、それは長くは続かないって思うから何とか耐えられる。
本人が一番つらいんだ。
病気が言わせてるんだ。
父にとってきっと毎日が恐怖。
受け止めちゃうと自分がだめになっちゃうだろうな。きっと。
私がそう感じるんだから、妹たちは余計にどう接したらいいのか分からないはず。
今は、とりあえずあたらず触らず。だけど決して離れず。
それしか私には出来ないや。
ここ数日の猛暑も手伝ってるんだろうな。