これまでの自分と向き合う記録
前回は,わたしの誕生のことについて書きました。
おじいちゃんとの日々 ~幼稚園に入るまで~
母の実家に行く頻度が増え,むしろ家に帰りたくないという私。
祖父母と同居する,年上のいとこ達は保育園。
祖母は仕事に出ていたため,必然的に日中は祖父といる時間が増えます。
祖父はこのとき既に定年退職していたため,おもに百姓仕事と,週数回の警備員の仕事をしていたと思います。
一緒に畑仕事について行ったり,ニワトリ小屋で卵を採ったり
お米を作っていたので,田舎道,おじいちゃんの膝でトラクターに揺られたり。。。
夏は,廊下にゴザを敷き,吹き抜ける風を感じながら一緒にお昼寝
夜は,腕枕のなか,おじいちゃんのおはなしをワクワクして聞きながら寝付く日々。
子供や孫のためにと,朝から晩まで仕事していた祖父母。
キッチンで,私はおじいちゃん,妹はおばあちゃんにおんぶされて,洗い物作業を背中越しに見ていた記憶があります。
当時の記憶で,大好きだったもの
おじいちゃんが焼いてくれたウインナー。
(これしか作ってなかった気がする。笑)
おばあちゃんのバナナジュース
親戚もみな共働きだったので,子守をしてくれていたことには本当に感謝しかありません。
そんなおじいちゃんの日課
それは,祖父母の家の裏山にある,お稲荷さんのところに行くこと。
ひっそりと木立のなかにあるお社は,祖父母の家からほんの数分の距離にあります。
毎日,お社内を掃除し,お供え物を神棚にお供えし,ロウソクに火を灯して祈る。
私は,どんぐり拾ったり,見まねで手を合わせたり。
おじいちゃんの手を合わせている時間の長いこと!笑
「みんなが健康でいられること」
そう拝んでいるんだと言い聞かされてきました。
ひとりひとり,子供や孫の名前を出して,手を合わせているそう。
今でも電話をすると,
「まい日にお稲荷さんに拝みよる。孫からひ孫までが健康でおられるように。m1doちゃんが仕事で出世しますように。体に気をつけて」って。笑
今も昔も,おじいちゃんのことを思い浮かべると,胸がいっぱいになる。
記憶にない部分もあるけど,たくさんの愛情を注いでくれたからだね。
改めて,いつでも私はたくさんの愛に包まれているんだなぁと気づかされた。
日々,自分の目も前のことでいっぱいで,ついつい忘れてしまいがちだけど,ただ元気でいてくれるだけでいい,そう望んでくれる人が一人ひとりにいるんだよなぁ。
つづく