2022年6~7月の手術から退院までの過去の事です
【手術から2日後】
一般病室の大部屋に移りました。
4人部屋ですが、先にいたのは静かなおばあさんがひとり。
ガラスがとても大きな窓際で明るかったけれど、日中は陽射しが強くてカーテンを閉めても暑くてたまりません
でも大部屋なのでエアコンの操作は出来ず、ひたすら我慢
手術中に首の右側に点滴用のカテーテルが刺し込まれていたので、両腕はフリーでラクでした。
そしてこの日の朝、尿道カテーテルが抜かれたので、一瞬喜びました。が…
お腹から出ている3本の太いドレーン、みぞおち横からの“膵液チューブ”“胆汁チューブ”““経腸栄養剤用のチューブ”を上手く捌くのが大変
その上それぞれの排液バッグを点滴スタンドにぶら下げて、激痛に耐えながらヨロヨロとトイレに行きました
点滴の量が多かったのでトイレの回数も多く、“同室の方に迷惑にならないように”と、部屋のトイレではなく2部屋隣の部屋の前にあった「多目的トイレ」まで必死で歩いて行きました。
それを見た看護師さんたちが驚いて主治医に報告したようで、主治医がわざわざ見に来ました
医「すごい、本当に歩いてる!」
私「私は初診の時に“術後は、病棟をぐるぐるして”と先生に言われて、“それは無理だけど家の中と同じように、少しなら歩けます”って言いましたよ。」
医「術後は寝たきりになるかと思ってたから、これならバッチリだねー」
いかにコミュニケーションが取れていなかったか、よーくわかります
【手術から3日後】
朝イチでCT。少ししたら主治医が来て、CTの結果が問題が無かったようで、
医「お腹の管は抜いちゃうね。」と、太い管3本を抜去。
更に身軽になりました。
まだまだだけど、日々の回復を感じられて嬉しかったです
【手術から4日後】
毎日、外科の回診とは別に、朝と午後に主治医が様子を見に来てくれました
この日も朝イチで来てくれて、昨日抜去したドレーンの傷?を確認。
右側1箇所から、じわじわと血が出ているのを見て
医「ここだけ血が止まってないね。ちょっと待ってて。」
と慌てて出て行き、看護師さん2人を連れて即戻って来て、《血液検査》と《造影剤MRI》を『至急で』と看護師さんに指示しながら私のお腹のガーゼを張り替えてくれました
いつも冷静沈着な主治医が、ほんの少〜しだけ慌てた様子を見せたのはこの時だけ
大好きな看護師のOさんは、私の腕から血を抜きながら
「先生は“血栓防止の点滴のせいかな”って言ってたし、その点滴はもう回収したから、心配しなくて大丈夫」
と明るく言ってくれました。
きっと私の不安が手に取るように伝わったのね
すぐに「検査OKです」と別の看護師さんが呼びに来てくれて、車椅子で検査へ行って造影剤MRI撮影。
病室に戻る時に車椅子を押してくれた看護師さんが
「オーダーから検査までメチャクチャ早かったね!先生、どうやってねじ込んだんだろう?」
と言っていました
検査から戻ると、師長さん登場。
「個室ご希望でしたよね?午後からになりますが、お部屋を移っていただけますよ。」
と、嬉しい嬉しいお知らせでした
そして検査の結果は、問題なし。
血栓防止の点滴を中止にしたら、夜には出血も止まりました
そして午後から、念願の個室へ移動
大部屋にとても困った患者が入っていたので怖くてメンタルボロボロな私にとって、最高のタイミングでした