細かいことまで書いているのでとても長いです。

記憶を辿って書いているので、間違いもあるかと思います。

自分の為の記録として残しておきたいので、ご容赦ください。

 

 

【ERCP検査の為の入院】後編

 

検査は朝から。

検査着に着替えて、ベッドのまま検査室へ。

入り口で検査室の看護師さんに引き継がれて、中へ。

機械の音がする物々しい検査室でA医師発見!

私はしつこく「麻酔お願いしますね!」と訴えると、A医師は右手親指を立てて笑いました。

細い検査用のベッドに移り、検査が開始。

麻酔は効いていて前回のような嘔吐も痛みもありませんでしたが、何故かハッキリと意識はあって、医師やスタッフの会話もしっかり聞こえました。

お目々バッチリ開いてる私に気づいたA医師が「あれっ?!麻酔効いてない?苦しい?」とビックリしたので、マウスピースで返事をしたくても出来ない為に首を少しだけふりました。

「終わりましたよ」「お迎え(病棟から)呼びましたから、お待ちくださいねー」の声に頷き、お迎えが到着したので病棟のベッドに乗り換えて退室。

迎えに来てくれた病棟の看護師さんに「大丈夫?麻酔効かなかった?」と聞かれ、答えようとするも、喉が痛くて声が出し難い。胃カメラより太いカメラ入れての検査だから当然か…。

「意識はありましたが、前回と違って全然苦しくなりませんでした。」と必死で答えると「終わってからこんなに意識がハッキリしている人いなから、ビックリしたー。でも苦しくなくて良かった!」と言われて、やっとホッとしました。

 

元々いた部屋に戻ったものの、暫くは膵炎警戒の為か“ベッド上で寝たまま安静”の指示。

トイレも“ナースコールで呼んでください。容器を持ってくるのでベッド上でしてもらいます。”と言われ、“絶対に嫌だ…我慢する。”と心に誓いました。

ところがひきつけのようにゲップが止まらず、息も苦しくて、必死でナースコールを手繰り寄せて押しました。

来てくれた看護師さんは、ビックリしつつも背中をさすったり、軽く押したりしてくれたものの止まらず。「ちょっと待っててください!」と言って足速に出て行きました。

あまりにも苦しくて、電動ベッドの頭の部分を起こしながら柵につかまり(まだ禁止されているけど)、何とかベッドに座ってみたらゲップは止まらないものの少しずつ息が楽に。

カエルのように「ゲッ、ゲッ」とゲップを繰り返す私の元へ、さっきの看護師さんとA医師が。

「ああっ!まだ寝てないとダメです!!」と慌てる看護師さん。

A医師は「座ってると楽?痛いとか苦しいとか、何もない?」と言って、頷く私を見て看護師さんに「体温計お願い」と受け取った体温計を私に渡し「熱はかって」と言いました。

平熱だったので、A医師は「じゃあ寝てなくてもいいよ。」。

ここぞとばかりに私は「トイレも行っていいですか?」と訊ねると「すぐ目の前だからいいよ。でもなるべく安静にして、何かあればすぐナースコールしてね。」と言ってくれました。

私がいた大部屋(4人部屋)はトイレと洗面台が部屋の入り口にあって、私のベッドはその一番近く。

洗面台まで3歩。トイレまで4〜5歩。なので、車椅子でなくても杖を使ってノロノロ歩けばひとりで行けます。(自宅内では壁や家具を利用してつたい歩き)

 

“待ってました!”とばかりにトイレへ。

でもここで転倒したら騒ぎになるし、許可してくれたA医師に迷惑がかかるので、慎重に、慎重に。

 

その後は、ベッドの頭の方を座り心地のいい角度に調節して起こし、足は伸ばして座って過ごしました。

 

その日も同室の若い女の子は、泣いたり喚いたりし続けて、夜はロクに眠れず。

 

 

翌朝、朝食を済ませて荷物をまとめているとA医師が来て

 

A医師「昨日の結果なんだけどね。細胞採取は成功しました。病理検査の結果はまだ時間かかるので、1週間後に予約入れて大丈夫?」

 

私「大丈夫です。もしがん細胞が見つからなかったら、そのまま“IPMNの手術”になって、もしがん細胞が見つかったら、先に2回抗がん剤をしてから“癌の手術”ですよね?」

 

A医師「確定したら、2回じゃなくて2クールね。詳しくはまた来週話しましょう。」

 

声のトーンを落とさず普通に話していたので、ここで例の女の子が「がん?怖いー!!嫌ー!!」と叫んだので、今まで黙って耐えていた同室のおばあさんが「いい加減にせんか!」と、大声で一喝。

 

ビックリしたA医師と私は顔を見合わせました。そしてA医師退室。

私はおばあさんのベッドの方に向いて「ありがとう」と心の中で御礼を言いました。

 

この日はこれで退院。