膵臓がんと仮確定されるまでを、記憶を辿って書いてみます。

私には自覚症状が一切なく、流れのままに手術を迎えたので、何も記録していません。

まとめるのがとても下手で長くなってしまう為、分けて書きます。

途中で日常のことを挟みつつ、になると思います。

 

最初の方の“私”のところにも書きましたが、私は足が悪いので自宅では壁や家具に頼ってつたい歩き、スーパーや病院など外ではマイ車椅子移動の生活を送っています。

右足は既に人工関節置換済みですが、その時の主治医はとても遠くの病院に行ってしまったので診てもらう事は断念。

専門医を探したところ、自宅から車で30分ほどの場所にある大きな総合病院にいらっしゃいました。

この病院は“三次救急医療機関”でもあり、私も何度かお世話になった事があります。

そしてその整形外科の専門医の診察を受け、レントゲンやCT撮影の結果、左足も手術を受ける事が決まりました

手術に向けて問題が無いか、足だけではなく身体のレントゲンやCT検査も受けたところ、CT画像を見た内科医が「消化器内科で診てもらうように」と言われたそうで、私は「なぜ消化器内科?便秘だから?」などと呑気な事を思いつつ、消化器内科の診察を受けました。

 

医「この画像を見てもらうとわかると思いますが、ここの部分が白っぽくなっていますよね?」

 

私「はい。」

 

医「これは膵管が拡張しています。」

 

私「すい…?」

 

医「すいかんかくちょう。」

 

詳しい説明を受けましたが、覚えていません。

その後血液検査を受け、再度消化器内科に呼ばれ、

 

医「ちょうど比較になる画像が見つかりました。10年以上前にこちらで手術されていますよね?」

 

私「はい。」

 

医「その時の画像が右。さっきのが左。ここ(ペンで指しながら)、前の画像は黒いですよね?」

 

私のような何の知識も持たない者が見ても、明らかに“その部分”は違いました。

頭の中は“すいかんかくちょう”という言葉で埋め尽くされていて、他の事はよく覚えていません。

更に詳細な検査が必要と告げられ、検査の予約をしてその日は帰宅しました。

 

帰宅後は、“すいかんかくちょう”という初めて知った言葉について検索。

次々に出てくる“膵臓がん”という言葉に衝撃を受けつつも、“膵臓がん”についてもよくわかっていなかったので検索しました。

 

この日は一睡も出来ませんでした。