高校生になり、ついに携帯電話を手に入れた私は、当時流行っていたホムペ(仲のいい友達数名で作るホームページ)や、デコログ、mixi、モバゲーなど様々なことにチャレンジしていき、バイトも始め、自由にお金を使えるようになりました。
(門限はバイトの日は21時、バイトのない日は19時)
そしてずる賢さを覚えた私は、バイトのない日もバイトの用意を持ってバイトだと偽り、当時付き合っていた彼とデートしたり、友達とカラオケに行ったりして遊んでいました。
高校生の私は恋愛命で、彼氏がいない間もmixiなどで出会った人や、バイト仲間の男の子に、ご飯に連れて行ってもらったりデートをしたりしてずっと空いたままの満たされない心を埋めてもらっていました。
母親に愛情を向けてもらう努力より、男の人に好きになってもらうことのほうが私には容易く、その頃には誰かに想いを寄せてもらえるなら、母親から愛されなくてもいい、むしろ母親なんてどうでもいいとさえ思えていました。
けれど母親の怒りに触れることだけはいつまでも恐怖で顔色を伺いながらの生活に変わりはありませんでした。

だけど、バイトで評価してもらったり、男の人に想いを寄せてもらうことで自分が認められている気分になり、心は以前より満たされていました。