阿久悠、大好きなんですよね。
世代じゃないですけど、小さい頃観てたテレビのモノマネ歌謡ショーなんかで聴いてた曲で、作詞が阿久悠のものがとても多く、そこから知りました。
「あの歌も阿久悠なんだ!」
と思うくらい、有名な曲を何曲も作ってますよね!
この間母に頼まれて『地球の男に飽きたところよ 阿久悠リスペクトアルバム』というCDを購入しました。
阿久悠が作詞した曲を今のアーティストがカバーしているアルバムなんですが、コレがほんとに良い。
特に良いと思ったのは
柏木由紀&渡辺麻友の「UFO」
新妻聖子の「ジョニーへの伝言」
クレイジーケンバンドの「また逢う日まで」
(これ特に良かった! やっぱりクレケンの力強い歌唱は聴いてて気持ちがいいです♪)
玉置浩二の「時代遅れ」
(やっぱり「時代遅れ」は哀愁を帯びた河島英五のオリジナル版には敵わないけど…玉置浩二の優しい声色で明るめに歌ってるのが良かったです。)
そのアルバムの最終曲が「この街」という歌。
作詞だけされて結局誰も歌わずにいた幻の曲らしいです。
作曲は吉田拓郎が行い、歌は林部智史が担当。
多分このアルバムでしか聴けない曲なんですが、これが良いんですよね〜♪
この街は眠らない
物想う時がない
立ち止まって人生を振り返れない
あなたもまた愛をたずねて歩き
知らない間に悲しみに包まれる
人間は夢みて生きるもの
空っぽの心に夢はない
人間は夢みて生きるもの
誰かの心に入りたいから
CDのジャケットは収録曲の各フレーズを列挙したデザインになっているんですが
「人間は夢みて生きるもの」と書かれているジャケットに、まず惹かれました。
全曲、僕が生まれる前の曲なので「どの歌詞がどの歌なのか楽しみに聴いてみよう」と聴きはじめて、メロディーを聴いて「あーこの曲知ってる!」とか「あぁこの曲こんな詩だったんだな」とか色々思ううちに最後のこの曲にたどり着きました。
純粋で、前向きに考えようって思える良い歌詞だなぁ〜。と感じます。
詩もストレートだし、なんかぐさっと刺さる歌でした。
(同じく阿久悠作詞の、森田公一とトップギャラン「青春時代」がまさに刺さる曲笑)
歌詞もいいですが、吉田拓郎のちょっとマイナーな響きもある優しいメロディーと、林部智史の伸びやかでゆったりした歌い方がこの曲にぴったりだと思います。
一時期、暗い曲ばかり聴いていてシニカルな思考に偏っていたときもあったんですが、最近はこういう前向きで明るい曲が良いなぁと感じるようになってきました。
このアルバムを聴くと、やっぱり詩は大事だなと感じます。
