JR久大線と言えば久留米~大分間に住んでる人のほとんどが知ってる
この久大線に「御井駅(みいえき)」ってのがありまして、JR久留米駅の
確か4~5駅手前の無人駅
31年前この久留米に転勤になる時、会社から「事務所は駅前だよ」と言われ
それじゃ行こうかなと決めたもんです
事務所に着いて駅を探しても見当たらない????
「駅はどこですか?」と聞いたら「目の前が駅だ」と教えられ、よーく見ると
壊れかけたような物置小屋・・・と思ったらそれが「御井駅」だった
東京に住んでいた関係で自分なりに想像していた駅前とのギャップに
唖然とした事を覚えている
その御井駅のすぐそばに「たこ焼き太郎」と赤い文字で書かれた大きな看板が目に入った
たこ焼きなんて勝って食べたことがないから、興味半分で店に入り注文
出てきた親父が、いかのも怖そうな店主
眼光鋭く低い声で「いらっしゃい」と一言・・・あとは無言
「たこ焼き一つ下さい」
出てきたたこ焼きを一口・・・・・・・・・「美味い めちゃくちゃ美味い」
親父さんはニコリともせず「マヨネーズなんかいらんやろ」
それから31年間の付き合いが始まり、ゴルフ・釣り・スナック通い等々
良く遊んだもんです
実はこの親父さん、照れ屋で頑固で言い出したら後へは引かない
それでいて、こいつはと思った相手には歳に関係なく良くしてくれる
俺は、うまが合うってのかな 親父さんが好きだったし良くしてもらった
親父さんの作ったホルモン鍋は絶品だった
他のホルモン鍋はマニュアル通りって感じで作られてたけど、この親父さんのは
本当の手作りだった・・・美味かった、日本酒をたっぷり入れた出汁が最高に美味かった
愚痴は多かったけど真っ直ぐで不器用な人だった
昭和の臭いがする人だった
照れるような笑顔が好きだった
昨日、逝ってしまった 77歳 まだ若い
ふっくらしてた顔が半分にしぼんでいた
もうあのたこ焼きは食べられないんだな ホルモン鍋も
そして、照れたような笑顔にも
もう会えないんだな
合掌

