3日前に行って来たばかりの治療中の歯がいきなり痛くなった。しかもじっとしていられないくらいの鋭い痛みだ。
治療前より痛い。痛みなどさほどなかったところなのにどうした事だ。
歯が痛いと頭がガンガン痛くなりあちこち痛くなる。それは線維筋痛症患者に限らず、誰しもがそうだと思う。
ロキソニン等では治まらない。線維筋痛症の痛みがひどい時に服用する薬を飲んだらどうなんだろう?どうなろうと自分の身体だ。少し怖い気もするが飲んでみる。予想どおり痛みは瞬く間に消えた。「ふーん、やっぱりね」
まるで自分が何かの研究者にでもなってモルモットでもつかって成功したかのようなハイな気分になっていた。
朝一番に歯科医院に電話をかけた。
だけど今度は毎朝の足や手のこわばり身体の痛みでどうしようもない。時間が過ぎなければこわばりは治まらない。
本当にしんどい。
なんとか午後イチで歯科医院に来れた。
「痛みが出るような治療の過程ではないんだけどなぁ?」
不思議そうだ。
しかしこの若い女医先生はわたしの病気をよく理解して下さっているのか、本人が痛いと言うのだからどうする事もできなかったのか、
「もう一度お薬を詰め直してみますね。今日も暑くて来るのが大変だったんじゃないですか?」


他に何かを質問する事もなくにこやかに処置をして下さっている。
奥歯なので目一杯口を開け目をつぶり昨晩の激痛はやはり痛みの回路がくるっているのだろうか?等と考えたりしていた。



処置が終わり診察の椅子を起こされるとめまいがした。
気付かれないようになるべく早く紙コップを手に取り口をゆすいだ。
めまいが恥ずかしい訳でも、痛くなるはずのない歯が痛くなったからでもない。


何故だったのだろう。