本当に待っていた。
普通、心療内科とか精神科などには行きたくないという人が多数だというがわたしは全く抵抗はない。
わたしは約10年前に心療内科の診察を受けている。
それは後に書くとして、いよいよこの日が来たのだ!
あれこれとこの10日間に自分なりに調べた事やこの2ヶ月と少しの間の痛みの状態や不調をもろもろを聞いてくれる医師とやっと会える!


診察室に入ってみると昨日ちらりと見えた印象とは異なり、髪の色には不釣り合いの医師だった。わたしより若いのかもしれない。




「それであなたはどうしたいのかな」


一瞬耳を疑った。
わたしはとりあえず、「わたしは何の病気ですか?もう何日も身体中が痛くて倒れて、めまいは治まらないし、耳なりや悪寒や、、、」

医師はパソコンに向かいこちらを見る訳でもなく症状は紹介状を見たのでわかっている。入院先から処方された薬はどのくらい残っているのか?
それで様子をみてまた1週間後に来なさいとパソコンに何やら打ちこみながら診察は10分もかからず終わった。



こんな事ってある?

こんな診察ってある?

期待したわたしが間違っていた。
待合室で待っていた娘が
「どうだった?」と聞いてくる。
ただ茫然として会計を済ませそそくさと病院を出た。
ずっと無言のわたしに娘が「だから何だったの?どうだったの?」

「ここでは無理だ」
外に出るなりそう答えるとめまいがした。真夏の日差しがそうさせたのか、これまでに経験した事のないくらいの耳なりと吐き気がともなうめまいだった。