「例えばキャッチボールをしてたとする。飛んできた球が身体のどこかにあたって痛いと感じた。続けてやっていて球が身体にあたりそうになる。
痛い!あたってもいないのに痛いと感じる。何となくそういう感じなんだよ」


先の先生がそう説明してくれた。
よし!調べよう!
点滴さえうってもらえてれば何も恐くないわたしは今ここに入院させてもらっている間に色々な事を調べようと思った。
何となくこの病室にいる事に違和感を感じ、また申し訳ないような気持ちでいたわたしは日中でもカーテンでベットを囲み、スマホを枕に立て掛けて(何しろあの時のわたしの左腕はスマホを持つ事もできない痛みだった)

脳である事は確かである。やばいやつなのだろうか?徹底的に調べてやる!

「ママ、なんともないなら帰れるんじゃないの?」
毎日面会にくる娘が言う。
いやいや帰れない、この点滴といっしょだったら帰れるけど!心療内科に行けば何かしらの薬が処方されるはずだ!
それまでは恐ろしくて帰れない。

その日からわたしのこの病との戦いが始まった。