母の入院先に行ってきました。

 

病院でのやり取り、

忘れない為の私の備忘録です。

 

早朝4時30分に自宅を車で出発。

幾度かの休憩を挟みながら、

約束の少し前、午後1時には母の入院先に着きました。

 

ナースステーションに声をかけ、

「ラウンジで暫くお待ちください。」と言われ、

主治医の到着を待ちました。

 

その間、「リハビリテーション実施計画」などの説明を受けました。

 

算定病名は「脳梗塞」

心身機能・構造と記された箇所には、

「意識障害」「摂食嚥下障害」「疼痛」

「関節可動域制限」「拘縮・変形」「筋力低下」「運動機能障害」

「高次脳機能障害」

等々が記されていました。

 

 

 

母は、≪要介護5≫

 

自宅では、ベッドの上だけの生活で、

下の世話をヘルパーさんにしてもらっていましたが、

1月に会いに行った時には、飲食は用意されたものを、

少量ずつですが自分で飲み食いできる状態でした。

 

 

 意識障害

入院時、脱水から意識混濁は有ったようですが、

元々気に食わなかったり、嫌なことをされたり、機嫌が悪かったりすると、

ヘルパーさんや、月一訪問の薄情娘にも、一切口を聞いてくれません。

入院時から主治医、看護師、相談員さん達の問いかけに、

理解はしていても、無視して言葉を発しなかった様子です。

 

 摂食嚥下障害

確かに食材によっては、飲み込む事は難しい物も有る様でした。

パサ付く物や、歯が無い為かみ砕けない物等です。

お腹が空いたり、喉が渇いたりすれば用意されている物を、

自ら口に運ぶことは出来ていました。

 

 疼痛

拘縮が有る為、無理な姿勢を取らせようとすると、

悲鳴を上げて激しく痛みを訴える事も。

本当はどの位の痛みが有るのか判りません。

時には、摩る位でもでも痛がるので、体には触れない様にしていました。

 

 関節可動域制限

ベッドの上だけで、寝たきりの生活。

当然、動くと言っても寝返りくらいです。

同じ姿勢ばかりでは、体が動かなくなってしまうとのこと。

 

 拘縮・変形

同じ姿勢のまま体が固まってし舞う事です。

やがてその姿勢・形から動かなくなっています。

無理に動かそうとすると激痛を訴える事も。

 

 筋力低下

運動不足から筋肉が落ちています。

もう自分の足では立つことが出来ないくらいです。

 

 運動機能障害

脳梗塞の影響で、軽微ながら麻痺も見られます。

 

 高次脳機能障害

話しかけに反応しない等の事を言われているのかと思いますが、

私は疑問視しています。

機嫌が悪い時や、気に食わない事・嫌な事・痛い事をされると、

会話を完全に拒否し、相手を無視して会話をしてくれません。

娘の私にさえ容赦なしです。

あいての話はほぼ理解しているはずです。

 

 

今回面会は禁止のはずですが、

「娘さんとならお話してくれるかしら?」と言う事で病室へ。

案の定、マスク姿の私が声がけしても、最初は『無視』されましたが、

マスクを外し、名前を告げると、

主治医や看護師さん達が驚くほど鮮明に会話をしてくれました。

 

その席で、母自ら質問にハッキリ回答し、

「早く死にたい。」

「こんな命、いつでもくれてやる。」

「色んなものに繫がれるのは嫌。」

「延命は要らない。」

自分の考えをしっかり話してくれました。

 

母本人と私達姉弟は、主治医に

・延命治療の拒否

・蘇生術の拒否

回復不能な最終段階を迎えた場合は、

無駄な延命治療を停止し自然で安らかな死を迎えたいと伝えました。

 

主治医の考えは、私達とは違うようです。

出来うる限りの治療・処置をし、入院以前の状態に戻し、退院させる。

 

しかし、治療や処置で気管切開し、

いったん人工呼吸器を装着してしまうと、

母の呼吸が回復しない限り、機械を外す事は原則不可能となり、

外した者(医師や家族)は殺人罪に問われてしまいます。

 

 

 

この後、弟の家で話す機会を得たので、

弟と今までの事、これからの事等色々話をしてきました。

 

一貫して、『死』を訴える母。

「面会し死を懇願されると、何かしてしまいそうで、

怖くて病棟には行かれない。」と訴える弟。

正直私も

会う度に小さくか弱く衰えていく母を見るのはとても辛く、

早く楽にしてあげたいという気持ちと、

元気な頃に戻れるならとの気持ちの葛藤も。

 

今回姉弟で、母の意思を最優先させる事で意見を統一し、

母の人生の最終段階に近づいている状態においての、

延命・蘇生術を拒否する事を入院先に伝えました。

 

 

 

 

 

私達姉弟は薄情でしょうか?