<初めに>

自動車のマス・プロダクションが本格的に始まって約100年。

この言葉は世間に、当たり前に浸透してきているように思えます。しかし、当たり前に浸透しているその言葉とは裏腹に、その本質的な部分は21世紀の現代においても理解が進んでいないように日々感じています。

 

日本でも海外でも、いわゆる「メーカー」はオートメーション化されたラインを持ち、あらゆる製品を大量生産しています(ハンドメイドや全点職人が手作りしている企業もありますが・・・)。
そして、そこで働くエンジニアはその製品の研究・開発や設計を生業にしていると思いますが、そこでいつも忘れがちor間違って考えられがちなのが、モノの「ばらつき」です。

 

図面を書くような、いわゆる設計の人は普段から気をつけていると思いますが、制御屋さんは?センサー屋さんは?材料屋さんは?・・・
仕事の関係上、日本では誰もが知っているような大企業メーカーと何社も付き合いがありますが、驚くほど、どこのメーカーのエンジニアもばらつきの話に疎かったり、間違った考え方をしている事が多いと感じています。

 

<スコープ>

このブログではそういったばらつき、つまり統計学に焦点を当てて書いていきたいと考えています。でも僕は統計学の専門家ではないただのエンジニアなので、数学的な内容ではなく、実用的な内容です。数学的な詳細は数学の学者さんに譲るとして、それらをどうやって使うか、といったもう少し実用的な話に出来ればと思います。なので、使うツールもExcelで。

 

あと、統計学の一般的な本はたくさんの良書がありふれているので、そこは書きません。ちょっとマニアックだけど、実用的かつみんながあまり知らない「分布の合成」とかについて書いていこうと思っています。

 

・・・という訳なので、数学屋さんから見ると間違いや不完全な部分もあるかもしれませんが、それをご容赦ください。また、ご指摘頂ければ勉強して修正します。なお、業務への使用は自己責任でお願いします

 

<目的>

上記を踏まえて、今回のブログを書き始める事にした目的は主に2つです。

 

1、環境問題も踏まえた世界の更なる発展のため
このブログを読んだ人が正しい知識を得て、正しい考え方で製品の開発や設計をすれば、製品の性能が上がったり、コストが下がったり、あるいは無駄を減らして環境に貢献出来るかもしれない。あらゆる無駄の排除をし効率化の先に、「自然と文化の共存」の解があると信じたい。自分が勉強してきた知識やスキルを公開・共有することで、その手助けに少しでもなれるのならばこれほど嬉しい事はないなと。


2、自身の更なる勉強のため
学習定着率(Learning Pyramid)というものをご存じでしょうか?知識は勉強するより、議論するより、実際に使用するより、人に教える事が最も理解と定着が深まると言われています。
このブログを書く事で、また学習し、また知識が深まり、更なる自己研鑽の場になる事を望んでいます。

 

 

そんな感じですが、固くなりすぎず、のんびり書いていこうと思います。

よろしくお願いします。